かおると付き合ってから、かおるのことが沢山分かった。
僕がギュッって抱きしめると、抱きしめ返してくれるし、頭ぽんぽんって撫でてくれている時は少し照れてる時。
あとね、キスもかおるからしてくれるようになったの。凄く嬉しい。
でも少し天然で、僕が気づいてほしい時に気づいてくれない時もある、でもそんなかおるも大好きで。
–幸せすぎてどうしよう–
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ひよりと出会ってから、ひよりのことを沢山知れたと思う。
ギュッって抱きしめ返すと顔を赤らめてもっと強く抱きしめ返してくれる。
ぽんぽんって頭を撫でるとふにゃって笑ってくれる。凄く可愛い。
あと、話す機会が増えたと思う。ひよりには優しい友達が沢山いて、俺達にも優しい。
けど、爆弾発言をしてくるのは相変わらずで、たまにこっちまで恥ずかしくなってしまう。でもそんな所も愛おしくてたまらない。
嗚呼、ほんとに
–ひよりと出会って良かったな–
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▽▽
今日はひよりの学校で文化祭があるらしく、燎達と行くことにした。
「ちょっ、耳触らないでよ」
「あっ、聞き覚えのある声って、吹雪じゃん」
燎が笑いながら言う。
「2人とも来てたんだ…ってあっ」
吹雪は猫耳と尻尾を付けており、それを思い出した吹雪はサッっと猫耳を両手で隠した。
「ははっ!猫耳って…ふっ……ごめっ、吹雪ってそういうキャラじゃないから…っあははっ……いてっ」
燎が腹を抱えて笑うと吹雪がほっぺをつねった。
「はぁ…ここにはひよりはいないよ、学年違うからね。二階行ってごらん……ってもうあんたらやめて」
他の男子が面白ろがって、いや、可愛いすぎて吹雪の猫耳を触り続けている。
「チッ……お客さん、接待の邪魔だよ?…それにお茶冷めるから早く飲んで?」
メイド服を着た灯浪が吹雪をかばって皆に命令する。
『可愛いメイドに怒られた〜』
「返事は?」
『はい!』
灯浪に注意された男子達がお店の中に戻っていく。
「わー、ひなみ強っ」
「当たり前、吹雪を守らないと」
自慢げに言う。
「ということで、僕らには用事ないんでしょ?早くひよりの所行ってあげな」
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▽▽
ひよりのお店の前に行くと、結構人が並んでおり、その大体が男子だった。
『ひよりさんがめっちゃ可愛い』
そんな声が聞こえてくるから、ひより目当てなんだろう。
「おーい、かおるさん?顔、顔ヤバイって人殺りそうな顔だよ?」
燎がひらひらと自分の目の前で手を振ってくる。
「……ひよりに手出すやつは許さない」
多分俺とひよりが付き合っていることを知らないのだろう。だからこそ今日狙う人が沢山いるんだと思う。
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やっと自分達が入れる番になって、お店の中に入ると、その中も人で賑わっていた。
その中でもひときわ目立つ藍色の髪の男子。
「いらっしゃいませ……っ!あっ!かおるっ!!」
俺を見ると笑顔でやってくる。
「…結構人多くて遅れたけど、来たよ。……可愛い…」
「えへへっ…本当?嬉しい」
ひよりがこんなに喜んでいる姿を見るのは初めてなのだろう。周りの学生が凄く驚いている。
当たり前でしょ。
俺が一番ひよりを幸せにしているんだし。
「あっ…そうだ、かおるっ…」
「ん?」
「今日は来てくれてありがとうっ……美味しいお茶とケーキ、用意するからね…?」
「〜っ、可愛すぎっ……」
「ちょっと、2人の空間に入らないでよ、俺忘れないで〜」
「…?燎にも美味しいの用意するよ?」
「それは知ってるけど〜」
次回も文化祭編ですよ〜!!!!
因みにひよりはポロシャツとスカートを履かされました((
灯浪は美少年なのでメイド服を((
吹雪と灯浪は、やきもち彼氏の慰め方という新しい小説で出ますのでそちらも是非見てください。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。