カカオ達がたどり着いた倉庫は
最近建てられたような綺麗な形であり
壁に傷一つ無い建物でした
庭にはビニールハウスがあり
薬草がいくつも栽培されていました
あなたは少し怯えながらも
裏の入り口を探します
5人は裏の入り口から入り込むと
薄暗い部屋に着きました
小さな机にはフラスコなどが並び
床には失敗作のSCPが閉じ込められた檻が置かれています
カカオは急いであなたの目を手でおおい
別の方向に体を向かえさせました
そう、あなたにとって失敗作のSCPは家族同然
あなたは過去にいくつもの失敗作が
殺処分で亡くなっていく姿を見届けました
家族のような存在が、次々と消されていく
そんなトラウマがよみがえってきます
恐怖に囚われていたあなたに手を差しのべたのは
ビターでした
普通に喋ったビターに驚くガーナの声で
誰かが近づいてきます
あなたが「カール教授」と呼んだ人物は
あなたを目にすると高笑いをしました
この男は、あなたを作り上げた張本人でした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。