*伊野尾side
…だるい
朝起きた時から体が重くて…
頭痛もするし…なによりつらい。
37度とか…俺ダサすぎ…
あなたにいいところ見せたくて服貸したら熱出すとか…
メンバーにバレないようにしないと
もう朝ごはんの時間?
みんなは仕事とか予定があるから早く行かないと迷惑かな…
でも、起きれる気がしない
リビングに行くと山田が作った朝ごはんが置いてある。
いつもなら美味しいんだけど
今日は進まない。
異変に気づいたあなたと山田を中心に俺の熱を疑い始めた
37度なんて大したことないから平気なんだけど…
え?まじ?
俺、そんなに高いの?
しかも上がってるし
そう言って、みんなで俺を部屋に戻す準備を始めてる。
言われるがまま、ベットに寝たけど。
やっぱりなんにもない所にいるのは寂しいよね…
そう言って、どんどんと仕事に行ってしまった。
まぁ一人でいるのなんか慣れてるけど…
静まり返った家の中はいつもとは違うところかと思うくらい静かだ
静かなせいか、熱のせいか分からないけど
だんだんと眠気が襲ってくる…
俺はいつの間にか眠りについていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。