*伊野尾side
それからというものずっと俺に付きまとってきて。
俺も仕事だからあからさまに嫌な顔できない…
でも今日はいたジャンの収録ってことで久しぶりにあなたに会える~♡
めっちゃイチャイチャするんだ~♡
久しぶりなのに楽しみにしてたのは俺だけなのかよ…。
分かってたけど。
そう言って楽屋のソファーに寝そべって大好きなタオルケットにくるまってしまった。
こうなったら何がなんでも行かない気だな。
しょうがない、奥の手を出そう。
その言葉を聞いた瞬間、一瞬ビクって動いた。
そう。あなたはこれが大好きだから何があっても動く…はずなのに、今日は…
って言って動かない。
うるさい有岡は置いといて。
もう一本奢ってあげるって言ってるのに来ないなんて。
ん?そう言えば…
って、あなたに近づいて小声でいえば少し驚いた顔して小さく涙目で頷く。
なんて大ちゃんが言うから俺も俺もなんて他のメンバーも言い出して
って、言ってぶーぶー文句を言うメンバーを無視して自販機に行く。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!