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第5話

小話ⅰ (濵田崇裕)
498
2019/05/04 01:11

「ただいまぁ~!」

勢いよく〇〇と5歳の娘の彩が
待っている家の扉を開ける。

「…あれ、?」
…いつもは走って来るはずの彩が来ない。

代わりに聞こえてくるのは俺達の歌。


「ただいまぁ…」

静かにリビングの扉を開けると、

「あ、パパッ、おかえりなさい」

と迎えてくれる〇〇。

テレビの方を見ると、
ニコニコしながらライブDVDを見る彩。

「〇〇ッ…どないしたん、?」
「パパの活躍してるところ、
彩にも見せてあげようと思って…」

そう言い微笑む〇〇。

「パパッ!おかえり!かっこいいね!」
「ホンマに!?やったぁ!!!」

愛娘に褒められ、思わずはしゃぐ。

「あ!のじょむ~!!」
「……え?」
「彩、望くんの事、
好きになったみたいよ?」

テレビの前で、
画面の向こう側の望に手を振る愛娘。

「えぇぇ~〇〇~(泣)」
「あははッ、たぁくん、気にしすぎよッ」
「絶対に望の嫁にはせんからなッ!!!」





その後、結局、寝る直前に"パパが1番"って言うてくれたから、心地よい眠りに付けたんやけどな(笑)

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