体験入部の時間になった。
今日ずっと眼鏡かけてないのはこのためなんだ。
体育館にむかう、、
ソリョン、チャンミ、リヘも発見した。
お互い目が合って、一緒にいてくれた。
ソリョンの先にいたのは。
あ、テヒョン先輩、、
ソリョンとチャンミが、目がハートになってる…
どうしよう、なんかもやもやする。
テヒョン先輩も、私に気づいてくれない。
こんだけおんなのこいるもんな…
気づいてくれないならそれでいいや、と
私は体操座りして膝の中に顔を埋める。
なんで歓声なりやまないんだろう…
と思ってたら
頭の上に誰かの手がある。
思わず顔をあげると
にししってまた笑うあの人。
なんて返したらいいか分からなくて、
思わずその綺麗な顔を見てしまう。
うなずくのが精いっぱい。
テヒョン先輩はまたにししって笑って
個人練習をしだした。
また歓声が聞こえ出す。
でも歓声の中からはっきりきこえた。
小声だったけど、はっきり。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。