前の話
一覧へ
次の話

第20話

先輩の部屋と相談
289
2018/08/06 05:43
ピンポーン
『あなたちゃん?』
インターホン越しに先輩の声が聞こえる。
あなた

あ、はい…

『いーよー今誰もいないから上がってー』
あなた

あ、はい…

やばやばやばやばやばやばやばやばやばやばやば
緊張しすぎでしょ
あなた

お、おじゃましま…す

あら、ふつうのおうち。
テヒョン
やっほー!
あなた

先輩こんばんはっ

テヒョン
いいよそんなかしこまってないで、
テヒョン
俺の部屋のほうがいいかな、リビングちらかってるし
あなた

えっ←

テヒョン
おいでー2階だから
あなた

あ、はい…

トントントントントントントントンヒノノニトン
ガチャッ
あなた

うっわ、きれ

テヒョン
きれいじゃないよ、いつもは
テヒョン
さっき急いで片付けた笑
転がってるバスケットボールといい、なんか、先輩らしさが漂う部屋。


ふわっといい香りがする。
テヒョン
はい、で?
あなた

??

テヒョン
なにがあったの?
あなた

あ、それは…

あなた

友達と上手くいかなくって…

テヒョン
友達?
あなた

自分のせいで、友達が傷ついているんです

あなた

目に見えて分かるくらいにひどいことをされて

あなた

でも平気なふりして笑顔向けられたらどうしたらいいか分からないじゃないですか

あなた

私のこと、悪くないよって

あなた

でも私がいるからあんな目にあっててッ…

あなた

私がッ…みんなッ…をッ…崩してッ…くみたッ…いッ…

あなた

こんッ…な私がッ…大嫌いッ…








言い出したら止まらなかった。
あなた

ごめんなさいッ…テヒョン先輩だってッ…何もしてないのにッ…巻き込んでるッ…

溢れだしたら止まらなくて



手の隙間をぽたぽたと落ちてゆく








自分が悪いんだよ。



テヒョン先輩のことを好きになっちゃったから。

プリ小説オーディオドラマ