────
扇家 使用人
「若旦那、ご苦労様です」
あぁ…只今帰った
扇家 使用人
「お夕飯はどうなさいますか?」
町に出て、たらふく頂いてきた
湯に浸かるとしよう
扇家 使用人
「そうでしたか。ではご準備致します」
┈┈┈┈┈┈┈┈
(ん?印籠が見当たらない)
※印籠- インロウ
(甘味屋に忘れてしまったのか?)
扇家 使用人
「若旦那、仕り致します」
すまない
ちと、急用を思い出してな
扇家 使用人
「どうされました?」
町で寄った店に
私の印籠を忘れてしまった
扇家 使用人
「なら、若い者に取りに行かせましょう」
新米では道がわからないだろう
顔が知れてる店だ
扇家 使用人
「皆には伝えておきます。お気を付けて」
頼む
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
はぁ...
(つい見惚れて、落したことにも
気付かないなんて
あぁ…あの人になんて申せば…)
??? 「いいじゃネェか…ちっとくらい」
?? 「ぃやっ…」
??? 「体は余してるんだろぉ?」
?? 「おやめになってくださいなッ」
??? 「男に色仕掛けしてんだろネェちゃんよォ」
?? 「きゃあ!!誰かッ」
そこに誰かいるのか?
あなたは…!
染物屋のお方ではないか!!
たっ助けてッ
ユエさん?!
なぜあなたがっ
染物屋:タツ 「チッ…」
か弱い女性に何をしているんですか!!
染物屋:タツ
「何って…ワシのイチモツしゃぶって
もらおうとしたんだよォ!!」
いやッ
なんて、破廉恥なっ!
染物屋:タツ
「アァ〜!ワシはもう帰る!」
あっ、何処へ行くんだ!!
まって…!
えっ?
行かないでッ
お願い
ュ、ユエさん…
とりあえず、中に入りましょう
こちらへ
はい…
若旦那、ありがとうございます…
通りかかったら声が聞こえてきたので
はい……
営みであれば邪魔はしないですが
不埒者ではないかと考えました
とても怖かった
店仕舞いしていたら急に…っ
わたし混乱してしまって…はぁ
体は大丈夫ですか?
はい。助けてくださったので
その…なんと言うか…
ぇ…?
着物が…
あっ//…ごめんなさいッ//
私こそすみません…//
あの…若旦那にお願いがあるのです
何でしょう?
今日だけッ…今晩だけでいいので
一緒に居てくれませんか?
ぇ…でも…
無理を承知でお願いしているのは
分かっているんです!
ですが、わたしは一人では怖くて…
……わかりました。
こんな事があった後ですし
貴女を一人にするなんて出来ません
私で良ければ
今晩共に過ごしましょう
ありがとうございます…!
あの…お店にこれ…
忘れませんでした?
あぁ!私の印籠です。よかった
やっぱりそうだったんですね
紋章が扇家のだと思って
甘味屋で働くユエさんに
つい、見惚れてしまって〜
帰るまで、気付かなかったんです
え……?
あっ、というのは、その〜//
すみませんっ
今のは忘れてください
嬉しいです
若旦那にそんな風に
想っていただいて
ユエさん…//
あの…若旦那…
はい…何でしょ…んんっ
はぁっ…//ユエさん?!
わたし、なんだか変なの……っ
カラダが熱くて…はぁ//
まさか、媚薬でも
飲まされたんじゃっ…!
なんだか、本当に熱くて
はぁ…着物が苦しくてっ
落ち着いてくださいっ
ぁの…//熱くてダメなんですッ
あ、あぁ…//
ユエさんっ、はだけていますッ
おねがい//
若旦那、ココに触れてみてっ
えぇッ///
で、でもっ
おねがいっ
はぃ…
後ろから失礼します//
あっ…ぁ
そう…もっと強くぅっ
こう...ですか?//
あんっ…なんだか
カラダがもっと熱くなりました//
ぁ…すみませっ…//
あらあら…
若い証拠ですわ。ふふ
ゆ…えさッ…あッ//
わたしの事はどうか
ユエとお呼びくださいな
それと、敬語はおよしになって
そうで…そうか。
では、私のことは幸之介と
幸之介さん
わたしもぅ…幸之介さんに
触れて欲しくてたまらないの//
あぁ...この美しい素肌に
触れたいと思うてた//
ァッ
もっと..
声色を聞かせておくれ
ん.ッ..あ//
あぁ、
んンッ///
あっ、ソコはぁっ..//
ん、沢山溢れてきた
熱を帯びてきたのではないか?
はぁんッ..//
こうのッ..さっ
もっ、ココにおねがッぃ///
あぁ//
共に一つになろう..っ
ンアッ///
はぁっん
熱く溶けてしまいそうだッ
はいッ...//アァっん
んんっ、ユエ//
あっ、あッ..ンンっ
もっ、わたっ...///
はぁっ、はぁ//
もっ、ぁッ
ユエッ..んんぁっ
ぁ..アアっ!!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ユエさん
具合はどうですか?
えぇ..平気です
よかった
ぁ...見て、若旦那
あぁ、見事に綺麗な満月だ
ええ、とても
こうやって
誰かとを月夜を眺めるのは
心地よい
若旦那と眺めているから
特別ですよ
月明かりに照らされた
貴女もその....美しい//
嬉しいです//
ユエさん..
はい
私は...懸命に働く
魅力的な貴女を以前から
好きなのですよ
えっ!
ですが、扇家嫡男として
恥ずべき行動
...幸之介さん
浮ついた浅はかな考えで
ユエさんの言葉に
戸惑ってしまったのです
わたしがお頼みしたのです
お気になさらず
ですが
また、貴女に...
ユエさんに触れたいと
思ってしまうのです
わたしも..若旦那と
同じ気持ちですよ///
...!
ありがとう。
はい..//
また...会えますか?
えぇ、屋敷に招待しましょう
きっと父母も喜ぶ
貴女のように魅力的な
女子は他に居ない
褒めても何も出ませんよ?
でも、ありがとうございます
月が綺麗な日がいいでしょう
柿紅葉も見たいです
なら、良夜の晩にしよう
はい。良夜の晩に
┈┈┈
川面に映る二枚の葉は
ほのかな薄月の宵に
愛を語り、口づけを。
~END~
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!