前の話
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カタカタカタカタカタッと無機質な機械音
陽の光が刺さない暗い部屋、唯一明かりがあるとすれば、パソコンの薄暗い光
そんな、生気の感じない部屋にいるのは、一人の少女だ、
彼女の名前は宮村七海、高校生だ。
だが、彼女は学校には行っていない。所為、引き籠もりというやつだ。
そんな、彼女は今を騒がす有名な小説家だ。小説家になった理由は至極簡単だ。引き籠もりには、時間がある。それと同時に彼女は本が大好きな文学少女だ。暇だった彼女が新人賞に応募した所入選したのである。
今は、原稿を仕上げたようだ。
そう言いながら彼女は、原稿を送る
彼女は、仕事が終わり、寝ようとベッドに移動しようとした。
トゥルルルル、、、
彼女は、眠そうな目を擦りながら受話器に近づく
影海というのは、彼女の七海の著名だ。
担当編集者は興奮すると、とても早口になる。七海は、これがとても困る。
だが、文句は言えない何故なら七海は、コミュ障だ。それに、担当編集者は早口にはなるが聞き取れない訳ではない。それに仕事が出来る。的確で早い、だからこそ何も言えない。だが仕事が出来なかったとしても七海は何も言えないが……
影楼とは、七海のデビュー作だ。だがスランプで最終話が書けていないでいるのだ、そんな時担当編集者が気分転換にとラノベを書く事をススメたのだ。
プツ、ツーツーツー
そう言って彼女はまたベッドに近づき、ベッドにダイブする。
さて、ここで何故七海が引き籠もったか理由をお話しようと思う。
七海は、目の色が普通の人とは違う、真っ赤な血の色。だがそれは遺伝や病気ではない。そして、七海は先に話した通りコミュ障だ。人とは違う目の色、しどろもどろに話す姿、それが気味が悪かったんだろう。彼女は、あっという間に虐めの対象となった。皆から気味悪がれ過酷な虐めを受けた七海は完全に心を閉ざしたのだ。
ピコン
不思議に思いながら七海は、スマホを手探りで探す
七海は、不審がってした。それもそのはず、担当編集者と家族しかしらない秘密を自分の仕事用メールではなく個人メールに送られてきたのだから……
七海は怖かった、でもそのメールからは悪意が感じられなかった。そして何故かは分からないが何かが劇的に変わる気がしたのだ。
ピコン
七海は、臆病な自分を変えたいと思っていた。だが仕事にかまけて、仕方がないと自分に言い聞かせ色々な問題から目を背けていた。だからこそ、七海は何も考えずに変わりたい、と返信した。
小さな悲鳴と共に、眩い光が辺りを包み込んだ。
これが物語の始まりだった…………!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。