あなたside
お店を出ると康二くんがタクシーを呼んでくれていた
私はそんなに酔ってもいなかったし電車で帰ると伝えたのだが、方面が一緒だと言うことがわかりまた康二くんに甘えることにした
会って間もないのに、私がこんなに甘えるのは珍しい
康二くんには素直に甘えられる
一緒にいて心地がいい
もうこの時点で私は康二くんが、一人の男性として気になっていた
私の家のそばまでタクシーで行ってもらうと、
康二くんまで降りてきて驚いた
実は家が近い事が分かり、もしかしたらまた会えるかもなんて考えていた私は
でもやっぱりアイドルという職業をしている康二くんに自分からアプローチをする事はできなかった
そんな時、康二くんは前から私が気になっていたと
連絡先を交換しようと言ってくれた
私は嬉しさのあまり顔がニヤついたが
こんな嬉しい事があっていいのかと
少し照れてしまった
またね!と別れ家に入ると
胸のときめきを抑えられず
興奮したまま眠りについた
翌朝起きると
私は昨日の夢のような出来事に
一気に現実味が増して来て
また胸がトクンとなるのを感じた
とりあえず会社で予定を確認してみよう
とだけ送って出社した
すると
康二くんとの時間が楽しすぎて
すっかり忘れてた
友達が康二くんのファンである事を…
強制的にランチの約束をされ、
隠していても仕方ない!と全て話すことにした
友達やめる!とか言われると思ってドキドキしていたが
応援すると言ってくれた
そして仕事の予定もわかったので、康二くんに
火曜日会う約束をした
約束の日までも、何気ないメールをしたら
たまに電話が来たらしてあっという間にその日を迎えた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!