第34話

偶然💗 5
442
2021/01/23 17:10
康二side


佐久間くんが戻ってきた


さっくん
さっくん
こーじー!
もどったよぉ!
あなたちゃん具合どう?
康二
康二
熱が結構高くてな…
少し寝かせてあげておこうと思ってんねん
佐久間くん、ほんまにありがとうな
ほんまに助かったで
さっくん
さっくん
いいえー!
そしたら、漫画も渡せたし
俺は帰ろうかな!
あなたちゃんに、お大事にってつたえてね!


今度、改めて紹介しろよっ!
康二
康二
ほんまにおおきにやで

おう!今度な!
佐久間くんを玄関まで見送ると
買ってきてもらったものを冷蔵庫にうつす


俺もあなたも、なかなか会いたいって
口に出さない性格だ
ずっと会いたかったのはあなたも同じだだったと気付かされた



体調が悪い時、落ち込んでいる時
どんな時もそばにいたい


俺は決意を固めて、
あなたが寝ている部屋へと足を進める



スヤスヤと眠りにつくあなた
顔色はまだ良くないが、その綺麗な寝顔に
吸い寄せられるように
そっと近づく

頬を撫で、そのままキスをした





あなたがまた目を開ける



康二
康二
何回も起こしてごめんな…

これ佐久間くんが買ってきてくれたやつやけど
水分だけでも、とらんとな
体起こせる?
俺はあなたちゃんを、
支えながら上半身を起こしていく
あなた
あなた
ん、ありがとう
スポーツドリンクを渡し、
あなたに飲ませる


康二
康二
俺明日ゆっくりだから、このまま泊まっていきや!
リビングで寝るから、一人でゆっくり休んどってな! 
するとあなたが康二の腕を掴む
あなた
あなた
一緒に寝たら、だめかな?
そんなことを言うあなたに
ダメなんていえるはずもなく

そのままベッドに横になった


あなたはまたすぐに眠りにつき
俺も少し高いあなたの体温を感じながら
眠りについた

プリ小説オーディオドラマ