あなたside
康二くんがお風呂から上がると
髪の毛を乾かしてくれると言う
私は普段男の人に甘えたりできないから
実は初めてのことだった
康二くんには、スッと甘えることができる
優しい手つきで、
髪を乾かしてくれた
乾かし終わると
後ろを振り向きありがとうと伝えた
自分がすっぴんであることに気がつき
少し恥ずかしくなったが
少し照れている様子の康二くんを見て
嬉しく思った
康二くんが私にベッドを使うように
言ってくれたが
一緒に寝たいと素直に伝えた
同じベッドに入り
康二の温もりを感じながら
今日を振り返る
康二くんにお礼と気持ちを伝えて
少し恥ずかしくなり背を向けた
康二くんの唇が首筋に触れる
そして後ろから抱きしめられると
あまりの心地よさにすぐに眠りについてしまった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。