第32話

💗偶然 3
445
2021/01/20 18:37
康二side

最近あなたとはなかなか会えていない

あなたも忙しそうだし、今日は仕事早く終わったけど佐久間くんが来てくれるというので

あなたに早く終わった事は伝えなかった



もちろん会いたいが、無理させてしまうのは嫌で
気持ちを抑えてしまう
俺の悪い癖だ



佐久間くんが、一回家に帰ってから来てくれるというので早く帰って部屋を片付けようと

急いで家に向かった



ある程度片付けが終わると


インターホンがなった

映像も確認せずに
ドアを開けた


すると佐久間くんにおんぶされている
あなた。

一瞬思考回路が止まった


え?どういう状況?

何よりぐったりしているあなたが
心配でたまらなかった


小さな声で俺の名前を呼ぶあなた


佐久間くんに状況を説明してもらった。



そして俺はあなたをベッドに寝かせ
リビングへと戻ると
佐久間くんからスーパーの袋を受け取った


中を見るとピーマンや肉やたけのこ、玉ねぎ
青椒肉絲の材料のようだった

多分あなたは俺の家でご飯を作って待っててくれようとしたんだ

でも体調が悪くなって途中で限界を迎えたのだろうと思った



俺が連絡をちゃんとしていれば…
通りかかったのが佐久間くんじゃなかったら…

そんな後悔が俺を襲う


佐久間くんは、全て見透かしたかのように
買い物まで行ってくれると言い出した


俺はまだ整理しきれない感情を
整理するため、佐久間くんにお願いした


佐久間くんは、いつもふざけているようで
本当はすごく頼りになる


佐久間くんが買い物に行くと
俺も寝室に向かう


康二
康二
あなた?
大丈夫?
無理せんと休んでな
あなた
あなた
ん、、むにゃむにゃ
康二?会いたかったよ…
ごめんねこんな感じになっちゃって…
康二
康二
ええんやで
俺も会いたかった
あなた、なんか欲しいものある?
今、佐久間くんが買い物行ってくれてるで
あなた
あなた
佐久間くんが…
本当迷惑かけちゃったね…

飲み物と、ゼリーとかお願いしようかな…
俺はあなたに体温計を渡す


ゆっくりと熱を測り出すあなた



ピピッ



38.9度



かなり熱が高い

俺はあなたの頭を撫でて、佐久間くんに電話をするためリビングへと向かう



康二
康二
もしもし、佐久間くん?
あなた、結構熱高いねん
ポカリとゼリー系お願いしてもええ?
あと、冷えピタと薬もええかな?
ほんま、申し訳ない
さっくん
さっくん
おっけだよ!
あなたちゃん心配だね!
急いで戻るから待っててね!
電話を切ると
15分ほどで佐久間くんが戻ってきた

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