すると奥の方からユンギが来た
ユンギの部屋まで行って
説明を受けてたけど
頭の中は
彼女が無事かどうかの心配でうまっていた
そんなユンギの言葉は耳に入らなくて
自分の部屋からコートを取って
タクシーに乗っていた
タクシーの中で
我に返った
あれ、これって現場に行った方がいいの?
でもそれじゃ逆に騒ぎになっちゃうし
てか、なんで来たんですかなんて聞かれたら
「心配だったので」
いや、合ってるけど
彼氏でもないのにそんなことで来られたら
絶対引かれる!
難しい顔をしていたのか誤解されて
猛スピードを出されてしまったおかげで
早く着いてしまった
救命の玄関まで来たはいいけど
どうしよう…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。