愛菜side
プルルルルルップルルッ
えっと、皆さんおはようございます!!
私、今田 愛菜は今日から花の高校生活最後の高3になります!!
さっきの電話の口悪いやつは...私の幼馴染で私のす...いや何でもないです!
えっと...忘れ物はないかな...あっ!パン!!じゃないとお腹空く...!!
時計を見ると7時55分。いつもは45分に出てるから...前髪酷いけど整える時間はない!酷いけどこのまんまで行っちゃえ!
家族のみんな仕事に行っちゃって返事のない...
...返事ありました。
そうですね。ごもっともな意見ですよ。
なんやかんや言って私のことしっかり待っててくれて....やっぱり優しいな笑笑
やっぱり....好きだよ...
何言ってんだ私は。悠には他に好きな人がいるから...勝ち目のない戦いはやらないってちょっと前に決めたじゃん。
目の前にある背中をボカっと叩く。
あの自販機とは、私たちがよく使う自販機で全品100円という学生にお手頃な自販機。
もう、いいや!覚悟を決めて...
ん?あっもしかしてほんとに奢って貰える...系?
本気でやるとは思ってもなかった...
流石にこたえる。これは辛いなぁ。
コーヒー牛乳はオシャレに言ったらカフェオレなんだから...!(多分)
手の中を見るとあるのは200円。
これは2人のカフェオレみたいな甘くて少し苦い恋の物語。 ~続く~
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。