第25話

不意打ち

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2021/03/06 23:31


そこからスライダーに乗ったりアイスを食べたり、色々とわちゃわちゃした。



ただ…北先輩とは、一度も話すことはなかった。







あなた「楽しかった〜」


侑「せやな。プール久しぶりやったわ」


治「去年やっとクロールできるようになったんよな」


侑「それは黙っとけや！！」


角名「去年…ww」


侑「笑うなや！」


北「せやで、角名。侑が傷つくで」


侑「北さん、それが1番来ますわ…」


天然すぎて何故傷ついてるのか分かっていない北先輩と胸を押さえて傷つくフリをする侑くんの漫才（？）は、面白かったです（作文風）。






電車後、帰り道




あなた「あー、私こっちだから。ありがとうございました〜！」


侑「ほなな〜…あ」


あなた「ん？」


侑くんは近寄ってきたかと思うと、一瞬だけ、頬にキスをした。



あなた「はいっ！？//」


治「ツムだけずるいわ。俺もやる」


角名「あ、俺も参加する」


あなた「え、え、」



立て続けにキスをされ、狼狽える。


遠くの方で、北先輩だけが呆れた顔をしていた。


北「何してんねん、帰るで」


侑「はーい！」


ぞろぞろと北先輩を追いかける3人。


北先輩は、してくれないのかな…。


そうだよね。私の事、好きでもなんでもないもんね。


唐突に寂しさが私を襲う。



もっと一緒に、居たかった…。





北「…忘れもん、したわ」




え！？なんか北先輩戻ってきたんだけど！？



あなた「どうし………」



彼の唇が、私の頬に触れた。



北「…嫌やったら、ごめんな」


あなた「は、//」



嫌なわけない。


だめだ、もう。好きすぎる。



こんな事されたら、







期待しちゃうじゃんか。