第9話

また今度。
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2021/06/12 15:26
(なまえ)
あなた
…いや。生きるよ。みんなに会えたし、

楽しかったし。

生きる意味が見つかった気がする。











長い沈黙が続く。











じらいちゃん
じらいちゃん
そう!それは良かった!

俺も人出来るだけ殺したくないしねぇ。

元々そんなことするために能力が
ある訳ではないし…
じらいちゃん
じらいちゃん
でも、生きるならよかった。
(なまえ)
あなた
また、会えるよね。
じらいちゃん
じらいちゃん
うん。
君が望むならいつでも。

今日と同じ洞窟にいるから。
(なまえ)
あなた
よかった…
じらいちゃん
じらいちゃん
辛くなったらいつでも来て。
でももしまた君が死のうとしても
もう僕は助けない。

それがあなたの望むことなんだろうし。
(なまえ)
あなた
わかった。
ありがと。
じらいちゃん
じらいちゃん
それじゃ。
(なまえ)
あなた
うん。
また今度。







そうして私たちは分かれて、

私は自分の部屋にこっそり戻った。


親にはバレていないはず。


そもそも部屋には入れないようにしてたし。




















コンコン














数分後、窓から音がした。












ここは2階。


人は来れないはず。












もしかして…と思い、カーテンを
開けると、そこには手のひらサイズの

ピンクの妖精がいた。












じらいちゃんは笑顔で外を指さした。














そこには沢山の光が浮かんでいて、


















とても美しくて、






幻想的で、

















気がつけば私の目には涙が浮かんでいた。

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