こんにちは!
僕はピンクの妖精じらいちゃん!
君は…もしかして自殺志願者?
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愛されたい。
私はずっとそう思ってる。
愛されたことがないから。
両親はいる。
妹もいる。
友達もいる。
いじめられているわけではない。
虐待もされてない。
でも、愛されてはいなかった。
私より妹の方を愛してる。
私よりあの優等生の方を愛してる。
私よりあの子の方を愛してる。
そればっかり。
私に愛してると言ってくれる人は
いなかった。
誰一人として、
私は愛していた。
母のことも、父のことも、
妹のことも、友達のことも。
たまに伝えるようにもしていた。
「いつもありがとう。大好きだよ」
って。
でも、誰もわたしには言ってくれない。
勉強でも、運動でも、愛され度でも
2番かそれ以下。
辛くなっていた私は、気づけばこう思っていた。
殺して。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。