その日、夜になっても左馬刻さんは帰ってこなかった。
他の女の人のこといってると思う…
でも、左馬刻さんはあたしの大事な人。
行かなきゃ…
すると
ガチャ
ボロボロになった左馬刻さんが帰ってきた。
疲れたのか口数が少ない。
そういって、皆は部屋から出ていった。
あたしの中では怒りが溢れ出してくる。
あたしは怒鳴って部屋から出ていった。
左馬刻サイド
最近は、あの女の件について忙しかった。
あいつにはも構う暇なかった。
しかし、
今日でその事件は終わった。
でも…
あいつは…
あんな言葉を言い放った。
俺は一体…何をしたんだ。
俺様はあなたのことを考えてたはず。
だけどあいつは…
なんであんなに悲しんでんだ…?
俺様にはわからねぇ…
俺はあいつが出てった後も立ち尽くしていたままだった。
すると
意味がわからねえ…
色々解決したのによ。
あいつをずっと話してなかったのか
ずっとあいつのことなにもかんがえずに仕事してたのがいけなかったのか。
それともあの女の件でやってたのがあいつにさわったのか…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。