第4話

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2020/12/28 11:30
キャバクラのママ
キャバクラのママ
今回、一日ヘルプで来てくれた巴ちゃんよ。
仲良くしてね。
貴方
貴方
よ、よろしくお願いします……
結局あたしはヘルプとして入ることにした。






左馬刻さんはというと…
左馬刻
左馬刻
わりぃ。親父に呼ばれたから行ってくる。
無理すんなよ。
といってさっき店を出て行った。
まああたしは、ヘルプだから大したことするわけ…






って思ったんだけど







ねえねえ‼︎‼︎巴ちゃん来ないの??
巴ちゃん可愛いねー!!!
貴方
貴方
あ、あはは……
めっちゃ呼ばれるようになった。
でもお客さんが……
巴ちゃん、これから指名したいんだけど…
貴方
貴方
え??
だめなのかい??
手を出そうとすると






ガシッ
火貂組部下
すいやせん。
この子は指名できないんで。
手を出すな。
ひいっ‼︎‼︎
部下の人たちが助けてくれる。
貴方
貴方
ごめんね…??
あたし今日一日だけのヘルプなんです…だから…今夜だけ…ですよ??
っ!?///
火貂組部下
姉御、加減を……
貴方
貴方
ん?
なに、どういうことかな……
















キャバクラのママ
キャバクラのママ
今日はごめんね。
忙しい時にこんなこと頼んじゃって……
貴方
貴方
いえ、大丈夫です…
キャバクラのママ
キャバクラのママ
左馬刻さんも嫌がってたのに……
貴方
貴方
あ、大丈夫ですよ。
きっとなんとかなります。
多分大変だと思うけど…
キャバクラのママ
キャバクラのママ
あ、あそこのお客さん。
ちょっといってきてくれる??
貴方
貴方
あ、はい。
あたしは指定されたお客様のもとへ行く。
あ゛〜??
可愛い子連れてきたじゃねえか……
酔っ払いのおっさんがいた。
キャバ嬢
ちょっと…飲みすぎじゃ…?
うるせえな‼︎‼︎
火貂組部下
姉御、近づかない方が……
貴方
貴方
いや、大丈夫。
何かあったら助けて。
仕事だからね…
あたしは椅子に座る。
あ〜、お前も飲めや。
貴方
貴方
いえ、あたしは…
飲めっつってんだろ‼︎‼︎
貴方
貴方
……
あたしはグラスを持った。




そして一口飲む。




苦い……強いなぁこの酒……


ちょっとフラフラする……
やればできるじゃねえか……
貴方
貴方
っ……
なんか頭がぼーっとする……
今日は可愛い子が来てるなぁ……
こっち来いよ……
そう言われて肩を組まれる。
火貂組部下
姉御‼︎‼︎
キャバクラのママ
キャバクラのママ
ちょっと…お客様。
その子には手出しをしないでもらいたいのですが…
あ゛??
別に良いだろーが。
客の言うこと聞かねえのかあ゛あ゛!?
頭が痛くなる……
怖いなぁ……



誰か……







その時
























バシャッ
貴方
貴方
へ??
客に水がかかった音がした。
っ!?
冷てえな‼︎‼︎
なにしやがる‼︎‼︎

























左馬刻
左馬刻
こっちが聞きてえなぁクソ野郎が……
左馬刻さんが客にコップの入った水をぶっかけていた。
キャバクラのママ
キャバクラのママ
左馬刻さん…‼︎‼︎
あの…‼︎‼︎
左馬刻
左馬刻
わりぃな、ママ。
今俺様は機嫌悪いからなぁ……
黙ってくれねえか……?
キャバクラのママ
キャバクラのママ
………
貴方
貴方
しゃ、しゃあろひしゃん…?、///
グイッ




左馬刻さんはあたしの腕を引っ張り、あたしを引き寄せた。




すごくフラフラするけど左馬刻さんが支えてくれるから身を任せてる。
左馬刻
左馬刻
このクソ野郎が………
俺のシマで俺様の女になに手ェ出してんだ、あ゛あ゛!?
は!?!?
誰だよテメェ‼︎‼︎
……って碧棺左馬刻!?
左馬刻
左馬刻
テメェ…海に流すぞ……
それとも…ここで潰してやんよ……
貴方
貴方
しゃ、しゃあろひしゃん……もう…いいはらぁ……
左馬刻
左馬刻
……おい、帰るぞ。
車出せ。
ママ、こいつはあがらせるからな。
キャバクラのママ
キャバクラのママ
あ、はい。
わかったわ。
左馬刻
左馬刻
あと他の客にもいっておけ。
巴は俺様専属の女だから手ェ出したらぶっ殺すってな。
そういって左馬刻さんはあたしをお姫様抱っこし、店を後にした。

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