ーシヴァsideー
あの場のノリ的なやつで帰ってきちゃったけど、
どうするか
取り敢えず、入るなの張紙ドアに貼ってから顔の紙でも取るか
ドアに張紙を貼ってから鍵をかけ、それから洗面所へ向かう
顔の紙を取ろうとする
やはり、ため息が出てしまう。
顔はそんなにわるいわけじゃ無い。
俺がため息を吐く理由は「目」にあるのだ。
なんたって俺の目は…………
無色なのだから。
「やっぱ、紙無い方が楽だな。」
(※服装違うのは、許して下さい。)
そう、紙を着けているのはその目を隠すためでもあるが、もう1つ。
俺の見る世界に色を着けるためだ。
病気と言うか、俺の目は生まれつき無色だ。
それ自体は大して嫌では無い。
どちらかと言うと、俺の見る世界に色を着けない、
着けてくれない。この目が嫌いなのだ。
だから、いつも紙を着けている。
俺らの能力を染み込ませた紙を。
この紙をとおして見る世界は、色が着いている。
みんなと同じものを見れる。
世界に色が無いのはあまり不便では無いが、わざわざ体力を消耗してまでこの紙を着けるのはそういう理由なのだ。
それから風呂に入り、筋トレをして、今にいたる。
能力を制御する練習もやらなきゃ
俺の能力はとても強力だ。
そう、強力すぎて制御出来ないほどに。
辺りのものは一瞬にしてボロボロになった。
ダメだ。これじゃあ敵に攻撃した時、仲間までも
傷付けてしまう。
もっと、もっと、もっと練習しないと…………
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疲れた。
ダメだ、今日は上手くいかない。
水…水飲まないと
水飲んだらまた練習しないと
上手くいかなくても、疲れてても、練習しないと
また、全て失ってしまう…………
おかしい、体が動かない
あれ、俺何してたんだっけ?
なんか、もう、いいかも。
ーーーーーーーーーーーそこで俺の意識は途絶えた。
__________To be continued
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!