前の話
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ビルの入口へと向かった私。
すると、
と、黒いスーツにサングラスをかけた
男にそう言われた
そしてサングラスの男は続けてこう言
った
え?ポートマフィアってあの?
でも何故?太宰さんはポートマフィア
の本拠地へ行けと言っていたの???
戸惑う私をよそに、サングラスの男は
そう言った
そう言ってサングラスの男は、少し怯
えて私をビルの中へと入れてくれた。
────────────────
ビルの中は人がいるのかと心配になる
くらい薄暗く静かだった
私は太宰さんから貰った住所と地図の
他にメモがあったことに気がついた。
メモには、
「ビルの最上階に行くといい。森 鴎外という名と私の名を出せばきっと案内してくれる人がいるはずだよ。」
と記してあった
どうゆうことだろうと思いながらとり
あえず、ビルの最上階へ向かった。
そうブツブツと階段を登って行った。
どこまでなんだろうか。
歩きすぎて、もう永遠と続くのではな
いかと思う程だった。
その時─────
どこから声がするんだ?
キョロキョロ当たり見渡しても誰もい
ない。
言われるとおり上を見ると、黒い帽子
を被った男が赤い光を放って、
なんと
天井にくっついていたのだ!!
中也の圧が強すぎて、語尾にですを付
けてしまった
遠回しに行ったが結構…怖い(;A;)
そう言うと、ふわっと私の目の前に立
ち、私の胸ぐらを掴んで来た
あれ?何言ってんの?私……
逆に挑発してどうすんのーー!!!
中也の拳が私に襲いかかってきた。
私は怖くて目を思い切り瞑った。
……………………助けて!!!!
恐る恐る目を開けると、中也の拳は、
私の目の前で止まっていた。
すると、いきなり中也が私に抱きつい
てきた
そう言って、さらに強く抱きしめられ
た。
…………何なんだこの状況。
私もノリで合わせたけど…中也に何が
あったの?
やっと離してくれた……フゥ
そう言って中也が歩き始めた。
一方で私はそこで呆然としていた。
そう言って中也が私をお姫様抱っこし
た
誰だよこの紳士……//////
さっきまであんなに怖かったのに…
そんなことも知らない中也は淡々と歩
いていた。そしてやっと森さんのいる
最上階に着いた。
そう言って私を優しく下ろした。
もう合わせよう。
え?中也が赤くなってる……
私何かした??お礼言っただけで…
そして何かとてつもなく嫌な予感がし
ながらも大きな扉の前に立った。
怪しく響く声と同時に扉が開いた。
森さんの目線が中也から私に移る。
そう言って森さんは私の前に立って手
を私の額あたりに当てた。
──────────────────────────────
────────
────
─
私の聞いた話だとこうだ。
私は大昔にいた強力な異能を持った伝
説の異能力者の末裔であり、その血を
受け継いでいるのだという。
その能力の名は──────────
────────「第七官界彷徨」。
この能力は、老若男女、全ての人や物
の人格、価値、精神を操る能力らしく
その能力を持ったものには効かず、さ
らに異能は本人は、無意識の内に発動
してしまう為、非常に危険なんだと
か。
そして、森さんは指を鳴らした。
森さんは怪しく笑い、悪気のない口調
でそう言った
そう言って中也は赤い光を帯び森さん
の部屋を出た
そう会話をしているうちに、森さんは
驚くべきことを言った
…なんで知ってるんだ?
その時、私は気づいた。
森さんは、最初から私が疑問に思って
いたことが分かっていてこんなことを
したのか……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。