第22話

Over 壱馬side
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2019/04/03 08:28
嫌な予感はしてた。






幼馴染の勘ってやつですかね。






嬉しそうに一緒に帰れないって言われた瞬間から




嫌な予感はしてた。






そして学校から1人の寂しい帰り道








俺はビックバンよりも衝撃的なものを見た。







壱馬「家の前でキスすんなし…」





付き合った、ってことですか。











この瞬間からあなたへの初恋は失恋に変わった。













あんな衝撃的なものを見たのに






割とふつーな俺







壱馬「ただいま〜」





母「お帰り〜ご飯もうちょっと待っててね〜」





自分の部屋に入る









小さい時に撮った何枚ものあなたとの写真








いつだっけな







いつからだったかわからない








気づいた時にはあなたのことが好きだった。







人間としてではなく、ひとりの女の子として







けど俺たちは幼馴染という厄介な関係を何年も続けてきた。






この気持ち言ってしまえばこの関係は崩れる






あなたと話せなくなるのだけはやだった





けどもう俺の中で何かが吹っ切れた












壱馬「別になんでもいいし…」






心の中では強がってるけど





滴ってくる涙




あなたとの写真にポタポタ涙が一粒ずつ落ちる







壱馬「片思いから失恋か…」



























次の日俺はあなたに起こされる前に家を出た






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