第10話

10.*
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2024/01/19 00:00
 
(なまえ)
あなた
っ、は...ぁ..

 何度も繰り返されるキスと、

 アルコールを注がれる行為




 お酒に酔わされて頭がクラクラするのか

 キスのせいで頭が真っ白になっているかもわからない


ジミン
ジミン
あなた..、
(なまえ)
あなた
ん"...


 耳元で名前を呼ばれただけで
 
 ゾクっとして、身体が揺れる





 彼の熱い吐息が、耳を掠めるたびに

 身体の奥底がムズムズした


ジミン
ジミン
耳..弱いの?
(なまえ)
あなた
..わかんな..っ..



 彼の綺麗な金髪が視界を掠めて

 耳朶に舌が這う


 
 ピチャピチャと唾液の絡む音が厭らしくて

 気持ち悪いはずなのに、

 何故か身体の火照りは止まらなかった

(なまえ)
あなた
...やだ..っ、



 力がほとんど入らない手で、

 彼の口元を押し返すと、

 ゆっくりと離れる彼の身体


ジミン
ジミン
イヤ…?
すっごく気持ちよくしてあげるよ
(なまえ)
あなた
...好きな人以外は..嫌です


 名前と顔しか知らないような人となんて

 あり得ないのに、

 何でこんな事に…?


ジミン
ジミン
じゃあ俺のこと、好きになったら?


(なまえ)
あなた
..っ..


 じゃあって...。



 好きになれてって言われて、

 好きになんてなれないし


 反対に、

 
 嫌いになりたくても、

 簡単には嫌いになれない





 人の気持ちは、

 そんな簡単なモノじゃない
(なまえ)
あなた
無理です..


 こんなに魅力的でイケメンだから、

 そう言って惚れる女の子は

 たくさんいるのかもしれない






 だけど、

 私にとっては、ただの遊び人でしかない


ジミン
ジミン
ふはは♪
本当面白い子だね?
益々、惚れそう
(なまえ)
あなた
っ、ちょ..!


 "惚れそう"なんて言われたら

 普通は嬉しいんだろうけど、

 彼に言わたら警戒心しか湧いてこない


ジミン
ジミン
いいね..。
君みたいな子好きだよ


 グイっと肩を押されて

 またソファに身を沈められる



 彼の唇が首筋を這って、

 舌が鎖骨に触れた瞬間、

 ガチャっ..と、入り口の扉が開いた



テヒョン
テヒョン
っああ!
やっぱりここに居た


(なまえ)
あなた
!?!?


 男の人の声が聞こえて、思わず身体が強張る


ジミン
ジミン
なんだよ..
邪魔しないで


 私の上から、上体を起こして

 入口に視線をやる彼






 友達…?



 助けを求めていいのかわからず、

 声を上げることも出来ずに、ただ固まっていた

テヒョン
テヒョン
邪魔はしないよㅎ
俺、もう帰るね
ジミン
ジミン
好きにしたら?
テヒョン
テヒョン
呼び出したのジミナじゃん!
ジミン
ジミン
1杯やって
すぐ消えたのはテヒョンだろ


(なまえ)
あなた
!?!?


 テヒョン…!?



 彼の身体に隠れて、一切入口の方が見えないけど

 テヒョンって、あのテヒョンくん!?



 思わぬ名前が聞こえてきて、

 身体がビクッと反応してしまう



テヒョン
テヒョン
あんまり羽目外すなよ?
じゃあね?


 意識して聞けば、

 テヒョンくんの声だ...

(なまえ)
あなた
…っ…、


 
 助けを求めたい気持ちが溢れたけど、

 こんな所を見られるわけにもいかなくて、

 目を伏せて、小さくなるしかなかった






 無情にもガチャン..と、扉が閉まって、

 テヒョンくんに気付かれていなかったことに

 変に安堵した





ジミン
ジミン
....知り合い?

(なまえ)
あなた
っ、...え?


 彼に見つめられて、

 そんな事を聞かれたら、動揺が隠せなかった


ジミン
ジミン
知り合いなんだㅎ
(なまえ)
あなた
知り合い..というか..


 同僚というか、

 好きな人というか...


ジミン
ジミン
へぇ…ㅎㅎ


 私の上で、

 片眉だけ上げて妖艶な目をした彼に

 すごく心が騒ついた

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