『晴に咲く花を知ったから』
まだ寒いの ただ熱を欲して
また痛いの ただ誤魔化して
曖昧な熱は確かに氷を溶かして
とっくに散った花の名前が
今もまだ心に火を灯す
いつか 無くなるけれど
今は凍り付かないでと願うのは
きっと その花を見つけたから
晴に咲く花を知ったから
また寒いの ただ明日を呪って
まだ痛いの ただ戻りたくて
曖昧な冷はその身を凍らせて
とっくに枯れた花の名が
今再び心に日を灯す
いつか 終わってしまうけれど
今だけはとどうかと願うのは
きっと その花に焦がれるから
春に咲く花を知ってから
曖昧な闇は確かに光にとけて
とっくに壊れた花の名前が
今もまだ心に陽を灯す
もう なくなったけれど
今も熱を欲すのは
きっと その花を見つけたから
冬に咲かぬ花を知ってしまったから
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〜5月31日












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!