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2021/03/16

第4話

3











ジャズピアノのコンサート?まで1ヶ月余の期間がある。







その期間を有意義に使おうと、
ジャズピアノについて詳しく勉強すると立ち上がった戸田。



戸田 真菜
戸田 真菜
ピアノなんて私興味なかったからな……




多少の諦めこそあったものの、
気がつけば本屋の前に立っていた。





小さく古臭い本屋だが、その見た目とは裏腹に品揃いがいい。







ただ、店長がまるで絵に描いたように堅苦しい男だった。





戸田 真菜
戸田 真菜
どこだろ。




店に入り「ジャズピアノ関連」の本を探しに店内を巡る






店長は“立ち読みするのでは”と疑いをかけるように
双眸を戸田に向ける



戸田 真菜
戸田 真菜
…あった、これかな





5分弱の時間をかけ、店の隅に置いてあった本をようやっと見つける







CDつき、しかも収録されている曲の量も豊富。
各曲について説明も書いてある優れものだった









本の裏表紙に書いてある値段は──。





戸田 真菜
戸田 真菜
1200円……






お買い得な価格が決め手、すぐ本をレジに持って行った。






店長は慌ててレジに戻り、何事もなかったかのように会計をする









店長
…1200円
戸田 真菜
戸田 真菜
はい。
店長
…1200円ちょうど、お預かりします






淡々と低い声で告げる








戸田は 相変わらずだな とでも言うかのように冷たい目で見る








店長
またどうぞ。
戸田 真菜
戸田 真菜
……はい






乱暴に袋に入れられた本を持って店を後にする











家には運良く、母親お下がりのCDプレイヤーがあった。

























































やがて家に帰宅し、すぐ袋を開けてCDをプレイヤーにかける。


曲の項目を見ながら、1曲づつ心臓を鳴らしながら聴く。














戸田 真菜
戸田 真菜
…1曲目がこれか






初めに流れた曲は、誰でも聞いたことがあるような著名ピアノだった。


中盤まで聴くとすぐに次の曲へと飛ばし聴きをする









戸田 真菜
戸田 真菜
どれも普通な感じね








期待が大きすぎたのか、
想像以上に地味だったジャズピアノに少し気を落とす






それでも時間を忘れて聴き続け、
風が吹くようにすぐ数十曲ほどは聴いてしまった








これといって心に響くものは無い。







やはり自分にジャズピアノの魅力はわかりきれないのか、と悟る戸田



















──勢いは収まることなく、あと一曲で最後にまでなってしまった。




最後の方になってくると、雑に曲を流してすぐのペースで曲を飛ばしていた。













戸田 真菜
戸田 真菜
……どうせいい曲ないんだろうな








諦めがかりながら、最後の1曲の再生ボタンを押す





























…流れた音は、別のピアノとは違う「何か」から始まった。

新たな光が差し込んだように戸田は息を飲む。























戸田 真菜
戸田 真菜
…これは──。





︎︎