大貴side
山田のこと最初はほんとに怖かった
心が読めないって事は本性を知らないから
でも心が読めない方が気楽でいいかもって思えてきた
だって急に「お腹空いた」とか「あそこ行こ!」「これ…トマト入ってる…」「疲れたから大ちゃん家行きたい」とか
いつもは予測できることが出来なくて山田がトマト嫌いなのとかも知れたし楽しかった。
こんなに本性で楽しんだのは初めてで
山田にならなんでも話せそうな気がした。
山田に大ちゃんって呼んでいい?って言われて嬉しかった。大ちゃんって読んで貰えるの伊野ちゃんしかいなかったから……
山田「大ちゃん?泣いてるの?」
俺…泣いてる…?
人前で泣いたことないのに、今までのことがこみ上げてくるのと同時に涙が襲ってきて
たくさん泣いた
「グスッ…ハァッ…ハァッ…ッ……ハァハァ…ウッ…」
最悪…そう思っても発作が止まらなくて家にある最後のニトロを口で溶かした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。