慧side
あんな大ちゃんの姿見るなんて今まで思ったこともなかったから、、
思いきって手越に聞いてみたんだ
そしたらさ、
手越「ちょっと無理しすぎたみたい。でもさ、大貴なら大丈夫だよ!絶対俺たちが治してやるから。」
「病気…なの…?」
手越「風邪引いてたのかもねー。それが悪化しただけだよ、大丈夫」
って言われた。
でも風邪であんな様子見たことないよ?
俺でもわかる。
挿管されて、酸素マスク付けられて、心電図とかおかしいでしょ
俺だって挿管も酸素マスクも心電図も喘息が酷くて肺が破裂しそうになった時付けられた。
でも、その時だけだった
大ちゃんもなの?
「大ちゃん…喘息あるの?」
手越「ちょっとだけね」
「あのね…、多分大ちゃん…いじめられてるの
だから、、だから大ちゃんあんな酷い発作が起きたんだ…。」
手越「……。」
「俺、いじめられてるの知ってた…
なのに…俺、大ちゃんおいて……グスッ」
最低だ
「うぁああああん…ヒック…ヒック…」
手越「伊野尾まで喘息おきちゃうよ?」
「だって、だって、、うわぁぁぁん」
今日だけ甘えさせて
今日でさいごにするから
俺は気が済むまで手越の胸で泣いた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!