第119話

117.
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2021/11/30 10:46





意識がふわふわしたまま


サラシを取りお風呂に入ろうした瞬間


脱衣場の扉が開いた



『あっ、、』



そこにはバスタオルを持った翔太が立っていて



渡辺「え、」



それから、すぐに扉が閉まる


その一瞬で、酔いなんか、すぐに冷めた



『ごめん、』



ドア越しに、どういうのが正解かもわからず


出てきた言葉がそれだった



渡辺「どうゆうこと」

『ごめん』

渡辺「ごめんじゃなくて、どうゆうとこって聞いてんの」



ドア越しでも分かる、


翔太の怒ったような声


何も言い返せなくなり扉の前で固まった


しばらくの沈黙が続いたあと



渡辺「とりあえず風呂入れ、話は出てからちゃんと聞く」



わかった、と答えるだけで精一杯だった


湯に浸かっている間、


明日にはSnow Manからいなくなってるのか


なんてそんなことだけをずっと考える


お風呂から出て脱衣場に戻ると


扉の前にバスタオルが1枚置いてあった



それを使って、体を拭き服を着る


サラシは巻かずに部屋へ戻った



渡辺「座って」



そう言われて翔太の隣に腰を下ろす



渡辺「ごめん、意味がわかんないんだけど」

『うん、全部話す』



そう言って、目の前に広がる夜景を見ながら


隣にいる翔太に、全部を話す



『まず、俺本当は男じゃない』

渡辺「女ってこと、?」

『うん』

渡辺「なんでジャニーズにいんの」

『ジャニーさんに言われて今まで男装してやってきた』

渡辺「じゃあ、俺が今まで男だと思って接してきたやつは女だったってこと、?」

『うん、騙しててごめん、なさい』



翔太のため息が聞こえて、


少しの沈黙が間に入る


並んで座っているおかげで


顔は見えなかった



渡辺「俺以外に知ってる人は」



俺の顔を見ずに聞いてくる


そんな翔太に、


一番言わなくてはいけない事を思い出した










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