第176話

174.
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2021/12/18 11:39





それからご飯を食べてシャワーを浴びた


こんな当たり前のことでさえ


みんなといるだけで楽しくて


こんな日々が一番の幸せだと気付かされる


シャワーを浴び終え髪をタオルで拭きながら


ソファーに座る


もちろん、もうサラシなんてつけてない


夢野秋ではなく


夢野あなたとして


この空間にいれることがなんだか新鮮に感じてくる


幸せな時間に浸っていれば


「秋くーん!!」なんて言いながら


くっつくようにして横に座ってくるラウール



ラウ「あっ、あなたちゃんか、」



かと思えば、口を抑えながら言い直すラウール



『まだ慣れない?』

ラウ「うん、ちょっとだけ」

『いいよ?秋でも』



そんなラウールが可愛くて


そう言ってみるが



ラウ「いや、いい」



なんて言って断られる



『ラウールから名前呼びなんてちょっとドキッとしちゃうね』

ラウ「なんで、?」

『えぇー、そりゃするよっかっこいいもん』



ケラケラと笑いながらそんなことを言えば



目黒「翔太君が嫉妬するよ、」



なんて言いながら蓮も隣に座ってくる



『いや、しないでしょ』

目黒「マジでするって」

ラウ「だってさ、あなたちゃんがいなくなって1番死んでたの翔太君だよ?」



そんなことを言われたら


また嬉しくなってしまう



ラウ「顔赤くなってるよ」

『ちょっ、やめてって!』



急にラウールにいじられ


恥ずかしくなって顔を隠す


これだけで赤くなるとか重症だな



ラウ「きゃー!キュンキュンするね!」

『うるさいっ、もう寝るから!!』



これ以上いじられるのはゴメンだ


なんて思いソファーから立ち上がる



岩本「ラウールいじりすぎ」

深澤「そっとしておいてあげな」

佐久間「最年少がいちばん盛り上がってんじゃんっ、」



一部始終を見ていたのであろう人達が


後ろからケラケラを笑い出す



岩本「ほらっ、ラウールももう寝ろ」



照にそう言われ


口をとがられながらリビングを出ていくラウール



阿部「てか、顔、ほんとに赤すぎ」

『もう!!ほんとに寝るからっ、!!』



ラウールが居なくなくなって安心していたのに


面白そうにケラケラと笑っている阿部ちゃん



深澤「ほどほどにな、」

『わかったって!!』



「もう行こ」と言って蓮の腕を引っ張り


部屋を出る


グチグチと言いながら2人で2階へ行き



『おやすみ!!』



とだけ言って


自分の部屋に入ろうとすれば


くい、と服の裾を掴まれる



『蓮、?』

目黒「来て、」



そのまま腕を引っ張られ入ったのは


蓮の部屋だった

















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