第4話

2.
32,128
2022/09/25 01:44





「康二離れて、暑い」

向井「何でそんなことゆうん」

ラウ「康二くんだけずるい」



なんて言って


わざわざ俺のところまで来て


くっつくように座るラウール



「俺のことそんなに好き?」

向井「当たり前やん」

ラウ「逆に嫌いだと思うわけ?」

「わかったわかったから、離れろって」

目黒「秋くん暑そ」

佐久間「いけいけー」

「他人事すぎ、佐久間に関しては意味わかんねぇし」



なんて、うざそうにしながらも


それほど嫌ではない


逆に嬉しいぐらいだ



「阿部ちゃん!助けて!」



そう叫んだ俺を見て


面白そうに笑ってから



阿部「本当は嬉しいくせに」



なんて、お見通し、みたいな顔をしながら


そう言うんだ


さすが同期


図星を突かれて段々と熱くなる顔に



深澤「図星じゃん」



なんて、追い討ちをかけられる



ラウ「秋くん顔真っ赤」

向井「素直に嬉しいゆえばええのに」



そんなこと意地でもいわねぇ


からかう2人の腕を無理やり解いて


向かう先はもちろん翔太



「もう、あいつら嫌い」



不貞腐れたように


翔太の隣に座れば



渡辺「なに、秋ツンデレじゃん」



なんて、今日は散々からかわれる日らしい


こうなれば、残るは館さんと照


顔を上げた先では


一部始終を見ていたであろう館さんが


こっちを向いて微笑んでいた



宮舘「おいで」



そんな甘すぎる言葉に


そのまま広げられた腕へ飛び込んだ



「もうお前らのこと嫌いだから!」



強気になってそう叫んだ俺を見て


また笑われた


こうゆうときこそ、不意に思う


今が1番幸せなんだと


こんなふざけた毎日が1番幸せなんだって


気づいた時に伝えないと


いつ終わりが来るかもわからないから



「俺さ、ほんとSnowManでよかった。みんな大好き、ありがとな」



さっきまで不貞腐れていた俺が


急に素直になったからか


驚いた顔をしながら俺の方を見る


そんな空気の中1番初めに口を開いたのは照



岩本「俺らもだよ」



優しすぎる笑顔と声


それだけで嬉しかった



ラウ「僕も秋くんのこと大好き」

向井「やっと素直になったな、俺も大好きに決まってるやん」

目黒「秋くんがそんなことゆうなんて珍し」

阿部「なんか言い方やだな、」

深澤「それな、終わりがあるみたいな言い方」

佐久間「俺もアニメと同じぐらい秋のこと大好きだから!」

渡辺「何それ」

宮舘「秋は間違えなく愛されてるよ」



そんな言葉が次々と飛び交う


バカみたいに涙が出そうになるのを


必死に止めた


泣いたら負けな気がしたから



渡辺「なんで泣きそうになってんだよ」



そんな俺に気づいた翔太は


館さんの腕の中から


さらっと俺を奪い顔を覗く



「なってねえし」



誤魔化した俺の視線の先にいたのは阿部ちゃん



阿部「ほんとにいなくなるとか、冗談でもなしね」



やけに真面目な顔をするから


1度目を逸らしてからまた合わせる



「あってたまるか」



歯を見せて笑ったのと同時に


根拠のない嘘をついた


逆にこの居場所以外、居場所などないし


ここしか俺のいる場所はないから





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