第147話

145.
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2021/12/05 05:10





練習が終わって息を整えながら


近くの椅子へ腰を下ろす



『はぁー、疲れた、』



そんな俺の横で


お疲れ様、なんて言いながら


阿部ちゃんが座る



阿部「秋って体力少ないよね」

『どストレートに言ってくるね』

阿部「傷ついた?」

『全然っ、』



体力がないのは、昔からずっと言われてきた


だから、もう慣れてる


つけるための努力も自分なりにしてきたけど


今日の練習はいつもより


少しだけペースが早かった



『体力つけなきゃな、』

阿部「無理だけはしないようにね」

『うん』



そんな会話をしていれば


スマホが鳴る



【目黒_今から暇?】



表示される文字



『は?』



顔を上げて、


少し離れたところに座る目黒の方を見る



『普通にいえばいいだろっ』



そう言いながら目黒のとこへ行き


肩をドンッと叩く



目黒「で、ひまっ、?」

『うん、まあ』



俺がそう答えるとすぐに立ち上がる



『え、なに』

目黒「舘さん!今日夜ご飯秋君と俺の分大丈夫!」

『えっ、?』



大きな声で叫ぶ目黒に



宮舘「わかった」



なんて答える舘さんの横で


次はラウールが大きな声を出す



ラウ「え、!?なんで!!」

目黒「ご飯食べに行くから」

ラウ「僕も行きたい!!」

目黒「ラウールはまだ子供でしょ」

ラウ「子供扱いしないでよ!僕だって友達とご飯ぐらい食べに行くから!!」



そうやっていいながら


口をプクッと膨らませるラウール



目黒「ダメなものはダメ」



なんて、無理やり座らせられるけど


納得いかなそうな顔をしてから


次は俺の方をむく




ラウ「秋君お願い!!僕も連れてって!!」




目をキラキラさせながらそう言うラウール


こんな可愛い顔で言われたら


断わざるを得ない



向井「ラウール、諦め」



なんて思っていたのに


そう言ってラウールを引っ張ていく康二



向井「俺が一緒に食べに行ってあげるでっ、」

ラウ「えぇー」

向井「なんやねんっ、えぇーって!傷つくやろ、!?」



まあ、一旦解決ってことで


康二に捕まりながらも


なんだかんだで楽しそうに笑うラウール



『ごめんね、今度美味しいご飯屋さん連れてってあげるから、』



そう言って、頭を撫でてから目黒の所へ行く



『行こ』



それから2人で部屋を出た
















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