第76話

74.
16,583
2021/11/12 13:25





新幹線が目的地に着く


着いたのは山の中



深澤「マジでどこだよ、」

阿部「ごめん、俺もわかんないわ」



ぐるぐると周りを見渡しながら


俺にそう聞いてくる2人



『隠れ名所で調べたらここが出てきた。』



それから、2人の手を取る



『来て!!びっくりするから!』



なになに、なんて言う2人を連れていったのは


駅から少し離れた近くの展望台


そこからは、俺らが住んでいる街が


全部見渡せるぐらいの


高い場所で絶景が広がっていた



『すごくない、?!?』

阿部「うわぁ、綺麗、」

深澤「すご、こんなとこあったんだ」

『ね、?すごいでしょ?』

阿部「うん、すごいキレイ」

深澤「俺今めっちゃテンション上がってる」

阿部「伝わりずら」

『ほんとにな、』



なんて会話の後


近くのベンチに座って


また3人で並んで景色を眺める


やっぱりキレイだ。


俺のチョイスは良かったな


なんて、くだらないことを考える俺の横で



阿部「写真撮ろ、!」



なんて言って阿部ちゃんが急に立ち上がる



『いいねー!!』

深澤「何気お前もテンションたけぇじゃん」



なんて言い合いながら


上手くは撮れなかったが


この景色の背景に3人が写った写真を1枚撮った



阿部「2人に送っとくね」

『うん、ありがと』

深澤「うわぁ、久しぶりだな」

『な、何気この3人はひさしぶりだよな』



なんて言いながら、


送ったよ、なんて言う阿部ちゃんに


メールを確認する



『あれ?阿部ちゃんから来てなくね?』

深澤「俺も、、あ、」

阿部「あ、」

『え、何、送り先間違えたとか?』



揃って固まるふたりに


そう聞き返す



阿部「間違えてグループで送っちゃった、」

深澤「翔太が既読する前に消せ」

『うわぁ、何してんだよ阿部ちゃん、』

阿部「やばい、やばいっ、」



焦る阿部ちゃんに


俺もグループ通知を確認すれば


きちんと写真が送られいた



阿部「あ、」

深澤「どーした?」

阿部「既読が3になった、」

『翔太じゃないことを願おう』



なんて、俺が言った瞬間に


グループに通知が入る



【翔太___俺に喧嘩売ってんの?】



なんて、その1文だけ



『やっちゃったね、阿部ちゃん』

深澤「まあ、こうゆう時もある」

阿部「やっば、」



なんて言いながらも、


焦ってる様子はない。


きっと楽しんでる



『まあ大丈夫でしょっ、』

阿部「一応謝っておいた、」

『えら、俺もう通知オフにした』



そう言ってスマホ画面を2人に見せる


グループの通知は既に50件ぐらいにまでなっていた



『うるさいから、』

深澤「じゃあ、俺も通知OFFにする」

阿部「え、じゃあ俺も」

『写真だけ送ってトークに参加しないのは喧嘩売ってるね』



そういう俺に


まあ、せっかく遊びに来たんだから


なんて、訳の分からない理由を付け足して笑う



深澤「お腹、すいたね」

阿部「そーだね、お昼ご飯にする?」



時間を確認すればもう昼過ぎになっていた



『そーだな、なんか食べるか!』



それから、3人並んで


近くの飲食店へ向かった







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