『まじでどーする？』

田中「な、こんな早く遭遇情報出るのは予想外だったわ」

渡辺「ほんとだよね、結局何も買えなかったし」

田中「あ、そうじゃん」

『まあ、また来ればいいよ』

田中「だな、とりあえず今はお昼からどーするかだ」

渡辺「そこなんだよ」

『じゃあ、俺の家くる、？』



俺がそう言えば


2人同時に目を見開いて


いいの！？かんて言ってくる


そんな二人を見て、笑いながらも


そのまま俺の家に来ることになった


途中でコンビニによって


お酒やおつまみの買い出しをする



田中「秋！お酒どれにする？」

『あー、俺はいいわ｣

渡辺「えー、また飲まないの？いっつも飲まねぇじゃんお前｣

『弱いし、明日絶対頭痛くなるからやだ』

田中「えー、つまんね」

『コーラでも買っといて』



俺は元からお酒に弱いし


二日酔いしやすいって言うのもあるけど


何より酔った勢いで口をすべらすことだけは


防ぐ為にメンバーや友達と飲む時は


お酒は控えるようにする


だいたい買い終わって3人でレジへ行く


お会計の時にたまにはいいかなと思い


5000円札を1枚だけ出した



田中「え、秋、まじ？｣

渡辺「お前めっちゃイケメンじゃん」

『まあ、俺の家で飲むんだし、』

田中「いや、だから俺らが出さなきゃなんだよ」

渡辺「えーなんか悪いわ、今度なんか奢る｣

『それじゃ意味ねーじゃん』



そんな会話をしながらそのまま俺の家へ


早速リビングにお酒やおつまみを並べる



『乾杯しよ！乾杯！』

渡辺「でも何に乾杯すんの？」

田中「これといったもの無いよね」

『でもしたいじゃん！』

渡辺「わかるけど」

田中「じゃあ、普通に久しぶりに3人で集まれたことに乾杯とかにしとく？」

『賛成！！』

渡辺「いいね」



それから、3人でグラスを掲げる


そんな一瞬ですら楽しかった



田中「じゃあっ、！！久しぶりに3人で集まれたことかんぱぁーい！」

『かんぱーい！』

渡辺「いえーい」



やっぱり楽しくて、


どこか新鮮で、懐かしくて


ずっと笑いころげてた


口角つるんじゃないかってぐらい


3人で笑って


写真もたっくさん撮った


そして、外が暗くなって来た頃には


2人とも、もう既に呂律が回ってなかった


大きなため息を吐いてから


そんなふたりに声をかけた