第30話

28.
19,993
2021/10/08 09:54





計算的にはソファーに2人


ベットに1人だけど


俺だけベットで寝るのも申し訳ない



『じゃんけんして勝った方ベット使っていいよ』



それなのに、


何故か否定される



渡辺「いや、それはダメだよ」

『は、?』

田中「秋がベットで寝るのは確定だから、」

渡辺「なんで俺らが泊まりに来といてベット使うんだよ、おかしいだろ」



そう言った後に


2人でソファーに寝転ぶ



渡辺「じゃ、おやすみ」

田中「秋もここで寝ればいいじゃん、!!」

渡辺「さすがに無理だよ」



そんなふたりに手を振って


俺も寝室へ入った


明日は午前からだから


アラームをセットして眠りについた


次の日の朝


時間通りにアラームの音が鳴って


目を開けると目の前には翔太がいた



『はぁ、!?!?』



びっくりして起き上がろうとするけど


翔太に抱きつかれているせいで


起き上がれない



『ちょ、翔太起きて、起きろ、!!』

渡辺「ん、」

『翔太、!!!』

渡辺「え、もう朝?」



開いてるのかどうかも分からないぐらいに


目を細めながら


もぞもぞと動く



『てか、なんで、俺のベットにいるんだよ』

渡辺「知らね」

『は?』



何から何まで意味がわからないけど


とりあえず、話してもらわないことには


すすまない


眠そうな翔太の体を押して


やっと動けるようになった体を


起こそうとすれば、



田中「え、なんでお前そこにいんの」

渡辺「たまたま」

『違うだろ』

田中「えー、ずりぃ」

『は、?』



それから、嫌な予感は見事に的中した


俺のベットにそのままダイブしてくる樹


3人も寝転がったらさすがに狭い


それなのに何故か、それだけで楽しくて


わけも分からず


ベットの上で馬鹿みたいに笑った



田中「翔太もっとあっち行けよ」

渡辺「お前が入ってきたんだろ」

『ちょ、潰れる!』



そんな騒がしい朝も


俺の追いアラームで終わった


仲良く朝食を食べて


仲良く一緒に家を出て


途中で樹と別れ


翔太と一緒に楽屋に行く



『おっはよー!!!』

阿部「どうした?今日テンション高いじゃん」

『昨日俺の家で翔太と樹と遊んだんだ!!』

深澤「へー、久しぶりじゃない?その3人」

渡辺「まじ久しぶり、」

ラウ「え、翔太君秋君と一緒に寝たの、!?」

『寝てな』

渡辺「まあな、」



変な誤解を産むから嫌だったのに


何故か自慢げにそういう翔太に


また、呆れる


それから、お決まりのようにうるさくなる


でも、この時間が好きだったりするんだ


いなくなった時のことなんて


考えたくないけど


もしも、自分からこの居場所がなくなったら


自分が壊れていきそうで怖かった













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