第141話

139.
15,208
2022/03/14 12:53





階段を駆け上がった先に康二がいた



向井「おおっ、秋君おはよ!朝から元気やね」

『おはよ!』



そんな康二の横を通り過ぎ


ラウールと佐久間を起こしに行く


この2人はいつも通りに起こして


最後の一人の部屋へ


大丈夫、なんて言ったものの


少しは緊張してしまう


一応ノックをしたあと



『翔太、入るね』



と言って部屋の中へ入った


ベットの上の翔太はいつも通り寝ていた



『翔太、起きて』



肩を叩けば


うっすらと目を開け、目と目が合う



渡辺「あ、うん」



それだけ言って、自分でムクリと起き上がる


いつもみたいに「手、」なんて


言ってくると思っていたせいか


つい伸ばしていた腕を引っこめる


何故か恥ずかしくなりとりあえず


「おはよう」とだけ言った



渡辺「ほんとにごめん」



そんな翔太と目が合う



『うん、大丈夫』

渡辺「怒ってる、?」

『怒ってない』

渡辺「なんで」

『なに、怒ってほしいの?』

渡辺「そうじゃなくて、だって俺、」

『だから、もういいって』



不安そうな顔で、じっと俺の方を見るから


俺も翔太の方を向く



『もういいの、俺、翔太が不器用なこと知ってるから』



変な距離感ができるぐらいなら


俺が忘れればいい。


こんな事で、壊れるぐらいの仲にしたくない



渡辺「あなた」

『なに、』

渡辺「お前さ、ずるいよ」



なんて言うから、何となく笑って誤魔化した


ベットから降りて、私の目の前へくる


それから、抱きしめられた



渡辺「やっぱ、俺諦めれねぇわ」



そんなことを言って、私の頭を撫でる


そんな翔太に、降りよっか、とだけ言って


体を離して部屋を出た


リビングに入ればとみんないた



宮舘「あ、秋ありがとう」

『うん!』



それから、俺も椅子に座って朝ごはんを食べた










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