渡辺side
秋の部屋をノックするけど
返事は無かった
リビングかな、と思い階段をおりる
リビングに入ってもいない
キッチンでご飯の準備をしてる涼太に
『秋がいないんだけど』
と、聞いてみる
そんな俺に手を動かしながら
宮舘「あー、なんか目黒と食べて帰ってくるらしいよ」
なんて言う
なんで目黒、?
なんて思いながらも
渡辺「へー」
なんて、適当に返しておく
宮舘「寂しいの?」
そんな俺に、面白そうに笑いながら
聞いてくるから涼太
渡辺「別に」
そう返しただけで
また、ふふっ、と笑う
宮舘「これ並べてくれる?」
それから、お皿を渡された
テーブルに料理が入ったお皿を並べ
目黒と秋以外のみんなでご飯を食べる
食べ終わってからも、
リビングでテレビを見ながら待つけど
10時になっても、11時になっても
全然帰ってこない
『秋達遅くない、?』
隣で一緒にテレビを見てる康二に
そう喋りかける
向井「ほんまやね、めめとデートでもしてるんちゃう?」
なんて笑いながら返してくる
康二からしたらふざけてるだけかもしれないけど
秋の秘密を知ってる俺からしたら
どこか引っかかって、モヤモヤする
そんなことを思っていれば
玄関の開く音がした
やっと帰ってきた、
なんて思ったのに
秋は目黒と楽しそうに笑いながらリビングに入ってきた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。