第49話

47.
18,610
2021/10/16 08:17





そのあとも全然元気が戻らない佐久間を


いじりながらご飯を食べる



深澤「てかさ、なんで秋も否定しないの?」

『ん、?』

深澤「佐久間の夢に対して」

向井「ん?ふっかさんどーゆーこと?」

深澤「だから、なんで居なくならないよって否定しないの?」

阿部「あー、いなくなる予定でもあんの?」

『えっ、ないよ、ないない、!!!』



予想外の質問に慌てて否定する


そんな俺に



深澤「じゃあ、何か言ってよ。不安になんじゃん、」



なんてらしくないことを言い出す深澤



『なんか、深澤も今日おかしいね』

阿部「まあ、今日みんな休みだしゆっくり休も」

目黒「そーだね」



それから、次々に席を立つメンバー


食べ終わったあともリビングのソファーで


ぼーっとしている佐久間


ここまで上の空だと


さすがに心配になってくる



『おい!!佐久間!!!』

佐久間「うわっ、」

『そろそろ元気出せよ、!俺の調子が狂うだろ』

佐久間「ごめん、」

『じゃあ、一緒に本屋でも行くか、』

佐久間「ほんとに、!?!」



目をキラキラさせながら


満面の笑みで俺に言ってくる佐久間に


少しほっとする



『うん、』

佐久間「やったぁ!!めっちゃ嬉しい!」

『やっぱ、佐久間は笑ってた方がいいよ』

佐久間「ん、わかった、!」



それから、俺の方を向いて


ニコやっと笑う


やっぱり笑顔が誰よりも似合うと思った


そんな佐久間に笑い返せば


何故か両手を広げる佐久間



『やっぱりおかしいよ、』



なんて、いいながらも素直に佐久間の腕の中に飛び込んだ


急にハグなんてする俺らに


驚いたのかうるさくなるメンバー達



向井「えっ!?なんで急にハグしてるん、!?」

渡辺「え、何してんの?」

岩本「急にどうした、お前ら」



そんなみんな声を無視して


俺のことを思いっきり抱きしめてくる佐久間


身長が1番近いから、ハグは1番しやすい



佐久間「ん、俺これでもう元気いっぱい、!!」

『そっか、なら良かった』

佐久間「じゃあ、俺出かける準備してくるね!」

『ん、10分後ぐらいでいい?』

佐久間「わかった、!!!」



それから、勢いよくリビングを出ていく



阿部「すごいね、秋のハグは」

『別にすごくないよっ、』



そう言って笑う阿部ちゃんに


何故か恥ずかしくなって


そのままリビングを出た











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