第116話

114.
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2021/11/30 10:08





泊まる旅館につきフロントで鍵を貰う


待っている俺のとこにくる翔太の


手にある鍵はひとつだけ



『同じ部屋?』



そんな俺に


そうだよ、と当たり前のように答える


まあしょうがないか、なんて思いながら


2人で今日泊まる部屋へ



『すげぇ、』



部屋から見える景色は


今日俺らが観光したであろう商店街だったり


お寺、木でできた建物など絶景だった



渡辺「きれいだね」

『うん!めっちゃ綺麗!』



2人で少し部屋からの景色を眺めたあと


浴衣に着替える


脱衣場に入ると温泉があった


浴衣に着替えた後脱衣場を出る



『どう、?』

渡辺「めっちゃ似合ってるよ」

『翔太もね』



なんて、褒めあって、照れ合う


部屋でテレビを見ながら


夕食の時間まで翔太とダラダラする


夕食の後は定番の、。


フロントにある売店により


少しのおつまみを買ったあとまた部屋に戻る


机に買ってきたお菓子やジュースを並べる



渡辺「見てっ!秋!」



そう言ってくる翔太の方を見れば


手にはお酒を持っていた



『いつ買ったんだよ』

渡辺「さっきの売店で」

『言っとくけど、俺は飲まないよ』

渡辺「はぁ、!?」

『明日も楽しみたいし』

渡辺「えー、つまんねぇ、」



そう言いながら口をとがらせている翔太



渡辺「そんな弱いの?」

『普通に好きじゃない』

渡辺「なんだよっ、酔った秋とか見てみたいのに、」

『じゃあ、もっといやだ』



納得いかなそうにしながらも


自分のコップにだけお酒を注ぐ



渡辺「ほんとに水でいいの?」

『うん』



そう言って俺のコップには水を注いでくれる


それから、コップのぶつかる音が響く



渡辺「明日どこ行く?」

『どこでもいいよ』

渡辺「どこでもいいがいちばん困る」

『じゃあ、一生消えないような思い出が作りたい』



なんてちょっと真面目に答えてみる



渡辺「わかった」

『なんかいいとこあるの?』

渡辺「うん、でも明日までのお楽しみな」



なんて言ってスマホで何かを調べ始める翔太


そんな中、朝、ラウールが言ってた言葉を思い出す



『あのさ、翔太、』



スマホを見ている翔太に話しかける


顔を上げて聞き返す翔太に



『ラウールに電話してあげてもいい?』



なんて、嫌がるかな、と


思いながらも聞いてみる


そんな俺を見ながら



渡辺「全然いいよっ、多分めっちゃ喜ぶよあいつ」



あんて、これだから、翔太は


連絡先の欄からラウールの名前を探して


電話をかけた












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