第126話

124.
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2021/11/30 12:22



目黒side










夜、秋君の部屋の前を通る時に


変な会話が聞こえてきて立ち止まった


「女ってバレてるから」


とか


「シェアハウスの中では秋って呼べ」


とか


意味がわからないまま


秋君の部屋の前で立ち止まっていると


階段から康二が来る



向井「そんな難しそうな顔して、何立ち止まってるん?」

『なんでもない』



とだけ返して自分の部屋に入る


ベットで横になり頭の中を整理するけど


やっぱり意味がわからなった


本人に聞くのが1番早いか、


そう思いもう一度秋君の部屋に行こうと


自分の部屋のドアを開ければ



渡辺「じゃあ、知らない方が良かった」



なんて言いながら秋君の部屋から出てくる翔太君


それから、隠れるように部屋のドアを閉める


翔太君の言葉でもっと意味がわからなくなって


その日は大人しく寝ることにした


次の日の朝


今日はきちんと秋君に聞こうと思い


リビングに入ったのに


珍しく秋君はまだ起きてなかった



『秋君まだ起きてないんすか?』



みんなに聞くと


今日遅いね、なんえ言いながら


リビングを出ていく阿部君


しばらくしてリビングに秋君が入ってくるけど


やっぱりどこか落ち着きがない



『翔太君となんかあったの?』



俺がそう聞けば分かりやすく


なにもないよ、なんて言って誤魔化して


食器を片付けに行く


翔太君が起きてきたかと思えば


秋君への接し方はどこかいつもとは違うし


やっぱり気になってしまう


いつもより少し早く準備を終わらせ


秋君の部屋へ


俺が何度聞いても何も言わないから



『俺ね、昨日の夜の翔太君と秋君の会話聞いてた』



そう俺が言うとやっと手を止めて



夢野「どうゆうとこ」



なんて、聞いてくる秋君


まだ確定してる訳でもないのに



『だから、秋君が女ってことも翔太君が気づいてることも知ってるってこと』



そう言いながら秋君の顔を見る


驚いたまま固まってこっちをむく秋君に


やっぱり本当なんだ、と思った



夢野「嘘でしょ、?」



そんな秋君に



『ほんとだよ』



とだけ返した













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