第161話

159.
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2021/12/17 13:11



阿部side









リビングを出て秋の部屋へ向かう



『秋、入るよ、?』



そう言ってドアを開け部屋に入れば


机の上に、ベット、棚の中まで


何も無く綺麗に片付いていた



『秋?ふざけてんの、?』



そう言いながらクローゼットの中を見ても


何も入っていない



『えっ、?』



意味がわからないまま


部屋中を見回すけど何も無かった


たんすの中も、どこを探したって空っぽ



『秋?秋っ、??、!!』



何度も名前を呼ぶけど返事は無い


頭が追いつかない中


机の上に置いてある紙が目に入る


"ごめん、忘れて"


たったそれだけ


頭が真っ白になった。


頑張って理解しようとしても無理だった


なんでいないの、


それだけがぐるぐると頭を回る


この部屋にあるのは、この紙切れ1枚と


大好きな秋の匂いだけ


急いでリビングに戻った。


意味もわからず、視界はゆがみ始めていた



『秋が、いないっ、』

深澤「は?」



頭を整理させようとしたけど


今の自分にはその一言でさえ精一杯だった

















遅れましたがお気に入り300ありがとうございます。







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