ショッピングモールへ着き寝具屋へ



目黒「人多いな」

『ね、』

目黒「手でも繋いどく？」

『繋ぎません』



キッパリと断るがやっぱり人が多い


人の波に飲み込まれそうになりながらも必死に蓮の後ろを着いていく


寝具屋へ着きダブルベッドコーナーへ


適当に良さそうなのを選んで注文


1週間後に届くんだとか



目黒「お腹すいたね」



蓮の言葉に時間を確認するともうお昼



『お昼食べよっか』



近くのフードコートを探し2人で席に着く



目黒「あなたと二人で出かけるなんて久しぶりだよね」

『そーだね』

目黒「俺めっちゃ楽しい」

『なにそれ』

目黒「夜まで遊ぼ」

『やだよ。翔太絶対怒るもん』



さっきから本気で言ってるのかふざけてるのか分からないから怖い



目黒「あなたもさ、なんだかんだで翔太君のこと大好きだよね」



なんて言ったあと「顔赤いよ」なんて言いながら面白そうに笑い出す



目黒「まじでツンデレじゃん」

『うるさい』

目黒「しょっぴーに言っとくね」

『嫌い』



相変わらず小悪魔な蓮を見ながら


そのあともどうでもいい会話を長々とする


「帰ろっか」と言って席を立つと



「すいません！Snow Manの目黒蓮君ですかっ？」



なんて言って目の前で蓮に喋りかける人達


見た感じからファンの女の子だろうか


私と目が合うとびっくりしたような顔で目を丸くする



「えっ、」



幸い夢野秋の見た目からそれほど変わっていない


私の方を見たまま固まったあと



「え、夢野秋君ですか？」



なんて、まだ驚きを隠せてないまま聞いてくる


ここからは夢野秋で居なくては、と


「そうですっ」とあの時とおなじ笑顔で答えれば


「やばいやばい」なんて言いながら騒ぎ出す



「ずっとファンだったんです！！」



何も言わずにジャニーズ事務所を抜けた私に対して


そんなことを言ってくれるのがただただ嬉しかった



『ありがとうございます！』



と言って笑うとまたキャーキャーと騒ぎだす


人溜まりができないうちにと蓮の方をチラッと見る



目黒「秋、行こっか」



久しぶりの秋呼びに嬉しくなりながらも


もう１回「ありがとう」とだけ言って蓮とお店を出る



目黒「久しぶりに夢野秋見た気がする」

『俺も、秋呼び少し嬉しかった』

目黒「なんか、新鮮だな」

『だなっ』



ふざける私に「ふふっ」と笑う


人混みの中でふい蓮が私の手を握る



『蓮、』

目黒「翔太君に怒られてもいいや」



なんて笑う彼の顔はどこか懐かしかった