第186話

after story 1
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2022/03/13 13:41





渡辺「だから、嫌だって言ったじゃん」



痛いほど強く抱きしめられる


そんな翔太にまた笑えてくる



「え、どうゆう関係?」

『ん?』



翔太に抱きしめられたまま顔を上げると


私たちの方を見て固まっている樹


そっか、知らないんだ


またびっくりさせちゃうな


なんて思いながらも


ちゃんと話そうと思いきちんと樹の方を向けば



阿部「この2人付き合ってるよ」



なんて、私たちの方を見ながら言う阿部ちゃん


そんなさらっと言う?


びっくりしながらも


私よりもはるかにびっくりしている人達の方へ向く



田中「え、ガチ?」

『うん』

森本「ええ!?」

京本「絶対今日で寿命縮んだ」

ジェシー「DHAHAHA!!!」

松村「えー、まじ?付き合ってたの?」



つまらなさそうに口をとがらせながら


そんなことを言い出す北斗



松村「俺、狙おうかと思ってたのに」

渡辺「はぁっ!?」



そんなことを言われたような気もする


だいぶ前の話だけど



『あー、言ってたね』

松村「懐かし、」

渡辺「言ってたの?」

松村「うん、お前がマジで女だったら速攻告るって言った」

『言われたの覚えてる』

高地「どんな会話してんの、」

『今思えばおかしいね』

松村「しかも、マジだったしな」



そんなふうに懐かしい思い出で


北斗と笑い合っていれば



渡辺「ならないよね?」



なんて、私の肩に顔を乗せて


小さい声で聞いてくる


面白くなって



『どうしよっかなぁ、』



なんて意地悪く言うと



渡辺「まじでやだ」



なんて、さらに子犬みたいな顔で


強く抱きしめられる



『痛いって、』

渡辺「ほんとに言ってる?」

『嘘に決まってるじゃん』

渡辺「きらい」

『ごめんって』



ブスッと不貞腐れながらも


抱きしめられる力は変わらない



森本「うわぁ、なんかいいね」

向井「いっつもこんなんやで」

京本「お似合いじゃん」

深澤「でも、いっつもあなたがツンデレすぎて翔太が拗ねてる」

佐久間「ふっか、まじわかる」

阿部「それを俺らは面白がりながら見てる」

田中「めっちゃ想像できるわ、」



なんて会話をしている奴らに向かって



『別にツンデレじゃないから!!』



なんて否定すると


一斉に「ツンデレだわ」と返ってくる



向井「てか、デレなくない?」

佐久間「ツンツンツンデレぐらいだね」

『だから、そんなことないって』



まだそんな話題で盛り上がっているみんなにそう言えば



京本「じゃあ、今好きって言えばいいじゃん」

『はぁっ、?』



いつかと同じようにきょもにそんなことを言われる


そして、今日も言うまで納得して貰えないのだろう






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