スマホを渡せば


分かりやすくいじけだす翔太



『本気で言ったと思う？』

渡辺「だって俺にはあんなこと言わないじゃん」



そりゃ言えないよ


恥ずかしいもん


いじける翔太を見ながらみんなで笑う



『でもほんとに紳士だったなぁ』



わざとらしく呟けば


こちらを向いてまたそっぽを向く


「もういい」と言わんばかりの翔太に


みんなも面白がる



ラウ「あなたちゃん！僕かっこいい？」

『かっこいいよ、すっごく』

ラウ「やったぁ！！」

向井「あなた！あなた！俺は？？」

『康ちゃんもかっこいいよ』

向井「ほんまに！？」

『うん』




ふざけるメンバーたちに合わせて


「かっこいい」を連呼する



向井「しょっぴー聞いた！？俺あなたにかっこいい言われたで！！」



そんな康ちゃんの言葉にも


珍しく無反応の翔太くん


いつもなら耐えられなくなって


抱きついてくるのに


よし、最終手段に出よう



『あ、私帰るね、そろそろ』

ラウ「今来たのに？」

『家事が残ってるんですぅ』



そう言って立ち上がり


翔太の所まで行く



『帰るね、翔太』



それだけ言って楽屋を出ていこうとすれば


きちんと腕を掴まれる


なにも言わずに引き寄せ


大好きな匂いで包み込む


そんな翔太の腕の中でケラケラと笑う



宮舘「あなたあんまり翔太いじめないでよ」

『いじめてないよ』

阿部「されてる側がいじめだと思ったらいじめなんだよ」

渡辺「いじめ」

向井「いじめやん」



みんなの笑い声が響く中


相変わらず口をとがらせながら


私のことを抱きしめている翔太



渡辺「俺の事嫌い？」



みんなに聞こえないぐらいの


しかも、ガチトーンで聞いてくるから


面白くなっちゃって



『大好きに決まってるじゃん』



なんて返せば


ほら、いつも通りどんどんにやけ始める


恥ずかしいのか


真っ赤な顔を私の背中に押し付ける



深澤「イチャイチャしやがって」



そんな私たちを見て


また楽屋が騒がしくなった