第182話

180.
18,713
2022/03/22 13:26





あれから数ヶ月が過ぎ


今となっては私はこのシェアハウスの家事担当


朝は今までとは違い


1番早くに起きて10人分の朝ごはんを作る


私のご飯を食べる度に


みんな口を揃えて「おいしい」と言ってくれる


この笑顔が見れるだけで幸せなんだ


仕事がある人を見送り


おやすみの人とお家でダラダラしたり


お出かけにいったり


全員が仕事の日はシェアハウスのお掃除


一通り終わりグーンと体を伸ばせば


ピコンッ、とスマホが鳴る


【翔太_終わった。今から帰るね】


そんな通知が来たら


ご飯をお皿に盛り付けテーブルに並べる


今日も我ながらご馳走が出来たな


なんて思っていれば


ドアの開く音がして


リビングにぞろぞろとみんなが入ってくる



ラウ「あぁー、つかれたぁ」

『お疲れ様っ、!』

岩本「めっちゃいい匂いする」

向井「おなかすいたぁ」



そう言いながらどんどんと席に着く



渡辺「ただいま。あなた」



後ろから急にそう言われ



『おかえり。翔太』



と返せばみんながいるにも関わらず


ぎゅう、と抱きしめてくっついてくる



『どーした?』

渡辺「疲れたから癒しがいるの」

『私に抱きついて癒されるの?』

渡辺「当たり前じゃん、大好きな人なんだから」

『私も大好きっ 』



馬鹿みたいに、笑いながら


2人でそんなことを言い合っていれば



向井「俺らおるんやけど」

深澤「イチャイチャは後にして貰えますか?」

目黒「てか、阿部君はさっきから何撮ってんすか」

阿部「え、良くない?」



翔太にくっつかれたまま


スマホの画面を覗けば


それは、翔太が私にくっついながら


2人で笑い合っている写真だった



『何撮ってんの』

阿部「新しいフォルダー作っとくね、」



楽しそうに笑いながら


そんなことを言い出す阿部ちゃんに


「つくらなくていいから」と言って椅子に座った



宮舘「すごい美味しい」

『ほんと、!?』

佐久間「うん、絶対に上手くなってるよ」

深澤「まじわかる」



こんなたわいもない会話を今日もする


シャワーを浴びて


リビングでゴロゴロして


翔太の部屋に入り同じベットに入る



『おやすみ、』

渡辺「うん。」



素っ気ないくせに


ちゃんと私を抱きしめて寝てくれる


私もそれに応えるかのように


翔太の胸に顔を埋め目を閉じる


大好きな人の温もりで目が覚めれば


今日もまた幸せな1日が始まる














俺はおんなのこ おわり。

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