第85話

83.
16,228
2021/11/13 13:30





『まじか、目黒もだとは、意外だった』

目黒「俺だって秋君と旅行行きたいし」

『なんかさっ、』

目黒「なに?」

『目黒ってたまに目黒らしくないこと言うんだね』

目黒「だって今は2人じゃん」

『ほらっ、そーゆうのとか』

目黒「何が言いたいの?」

『だからぁ、目黒ってクールキャラじゃん?なのになんか、ちょっと可愛いところもあるんだなって思って』



そんな目黒がただただ面白くて


笑いながらそう言って


目黒と顔を覗き込む



目黒「なにそれ、」

『キャラ崩壊だな』

目黒「別にキャラなだけでほんとかなんてわかんないでしょ」

『ファンのみんなこんな目黒の1面もあるって知ったらキャーキャー言うよ?』

目黒「言わないよ、」

『いやっ、絶対言う』



なんて、言って


俺が目黒の隣でケラケラ笑っていれば



目黒「俺、秋君にだけだから」



隣でそんなことを言い出す目黒


それに対して意味を聞き返す



目黒「だから、こうゆうのするの秋君にだけだから」



なんて、それだけ。


言って次は目黒が俺の顔を覗き込んでくる



目黒「俺、翔太君以上に秋君のこと大好きな自信あるから」



さすがに本当は女子なわけだから


こんな顔が整ってる異性に


そんなこと言われたら


平常心を保てるわけがなく



『もー、なにっ、』



目の前にある目黒の顔を体を押して離す



目黒「秋君顔真っ赤」

『目黒のせいだからなっ、!』

目黒「かわい」

『だから、!調子狂うだろっ、!』

目黒「ラウールみたいに毎日抱きつこうか?」

『絶対やめろ、もうそれは目黒じゃない、』

目黒「冗談だよ」

『しかも、それは可愛いラウールだから許されるの、』

目黒「俺は可愛くないってこと?」

『うん、可愛くはない』

目黒「え、本音?」

『目黒は可愛いじゃなくて、かっこいいだろ笑 』



そういう俺に


何故か少しだけ顔を赤くさせている目黒


やり返し、なんて、俺が笑って言うと


やられた、なんて言って笑う目黒



『じゃあ、目黒とも旅行行かなきゃだな』

目黒「うん、行きたい」

『でも、目黒モデルでもあるから忙しいんだよな』

目黒「別に秋君に合わせるよ」

『いや、俺が合わせる側だから、』



そういったのに、



目黒「じゃあ次の休みに行こ」



なんて、楽しそうに聞いてくる目黒


でも、次の休みはもう決まってんだよな


なんて思いながら


もう1人の全然喋らないやつを見ると


ぱっちりと目が合う


でも直ぐにそらされてしまった



目黒「あ、ごめん、先翔太君だった?」



そんな、俺の目線に気づいたのか


目黒が聞いてくる



『いやっ、別に全然』



と、曖昧な返事をして


帰ったら部屋行くか、


なんて思いながらシェアハウスに着いて


車から降りて玄関から入る


部屋に荷物を置きに行く途中に


急に肩を捕まれる



阿部「ね?目黒も相当だよって言ったでしょ?」



なんて、面白そうにそれだけ言って


自分の部屋に入っていく阿部ちゃん


その後に部屋にカバンだけ置いて


リビングに向かった










プリ小説オーディオドラマ