第21話

二十話
1,113
2020/05/01 12:47
そうして、藤堂と輪廻は大広間に向かった。
藤堂が襖を開けた。
土方 歳三
土方 歳三
やっと来たか。
沖田 総司
沖田 総司
平助もっと早めに連れてこれなかったの?
藤堂 平助
藤堂 平助
仕方ねーじゃん、部屋に居なかったんだから。
輪廻
輪廻
すまなかった。
藤堂 平助
藤堂 平助
てか、何で稽古場にいたの?
輪廻
輪廻
朝早くに起きてしまって、朝餉まで稽古していようと思ったんだ。
藤堂 平助
藤堂 平助
なるほど。
山南 敬助
山南 敬助
それよりも、二人とも、座ったら如何ですか?
藤堂 平助
藤堂 平助
そうだな。
輪廻
輪廻
あぁ。
藤堂 平助
藤堂 平助
あれ、源さんは?
土方 歳三
土方 歳三
今、昨日の奴を連れてきている。
藤堂 平助
藤堂 平助
そうなんだ。
こうして、会話が続いてしばらくしたら、襖が開かれた。
井上 源三郎
井上 源三郎
連れてきたよ。
土方 歳三
土方 歳三
あぁ、有難うな、源さん。
沖田が、少女に話しかけていた。
沖田 総司
沖田 総司
おはよう。
沖田 総司
沖田 総司
昨日はよく眠れた?
そう、沖田が聞いたら、少女は
???
......寝心地は、あまり良くなかったです。
と答えていた。
沖田 総司
沖田 総司
ふぅん...。
沖田 総司
沖田 総司
そうなんだ?
沖田 総司
沖田 総司
さっき僕が声をかけたときには、君、全然起きてくれなかったんだよね。
沖田 総司
沖田 総司
幸せそうな寝顔で、ぐっすりだったみたいだけど。
???
そ、それって...!!
と、沖田がからかっていたら、
斎藤 一
斎藤 一
...からかわれているだけだ。
斎藤 一
斎藤 一
総司は、あんたの部屋になんか行っていない。
???
.......
そう言われた少女は、黙っていた。

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