第46話

四十二話
967
2020/10/03 22:28
それから、輪廻と雪村は広間に向かって歩いていった。
が.....
雪村 千鶴
雪村 千鶴
あれ?誰もいない....?
誰もいない広間を見回して、雪村は首を傾げた。
雪村 千鶴
雪村 千鶴
やっぱり、部家にいたほうが良かったのかも...
まだ、輪廻あの人がいるから良いものの、下手に屯所内を歩き回れば、また余計なものを目にしてしまうかもしれない。
あの夜、雪村が見てしまった新選組の秘密。そんなものに、近づいてしまうかもしれない。
雪村 千鶴
雪村 千鶴
......うん。やっぱり......
雪村が輪廻にやはり部家に戻ることを伝えようとすると....
雪村 千鶴
雪村 千鶴
.....ん?
ふと玄関のほうから、かすかな物音が聞こえてきた。その物音に輪廻も気づくと二人で玄関の方をそっとのぞきこんだ。そこにはーー
今から出かけるのか、原田と永倉の姿があった。その姿を見つけた雪村は原田、永倉に声を掛けた。
雪村 千鶴
雪村 千鶴
ーーあの!
そう、雪村が声を掛けたことに輪廻も驚いたがまたすぐに無表情へ戻っただが、永倉は..
永倉 新八
永倉 新八
ぬあっ!?
雪村 千鶴
雪村 千鶴
外に行くのなら、私も一緒に連れて行ってもらえませんか?
外に出ることができれば、父親のことが何かわかるかもしれない。そう思った雪村は、原田永倉のふたりに声を掛けたのだった。
原田 左之助
原田 左之助
そりゃ別に構わねぇが....。
おまえは楽しくないんじゃねぇかな
永倉 新八
永倉 新八
つ、連れていけるか、馬鹿!
勝手に許可してんじゃねえよ!!
原田がいった言葉に永倉は反論していた。

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