虫眼鏡「最近てつやと仲良いけど、何かあった?」
りょう「最近って、元から仲良いけど」
しばゆー「いや、妙に距離近くないお前ら」
としみつ「二人でこそこそ話すし」
ゆめまる「常にりょうくんてつやのそばにいるし」
りょう「...何?嫉妬してんの?」
臆することなく、りょうはニヤニヤしながらみんなに聞き返す
としみつ「腹立つ」
虫眼鏡「ムカつく」
しばゆー「動画のペアも俺と組まなくなって、代わりにりょうくんばっかと組むし、ずりぃよな」
りょう「しばゆーは前々からてつやと組む機会たくさんあったろ?俺は他に比べれば少ないよ」
ゆめまる「てっちゃん、りょうくんといるとき楽しそうだし」
今まで一人で怪盗業していた
そんなてつやに理解者が出来れば、自然とその人に寄っていって色々話したりしてしまう
りょうは別に嫌がりもしない、むしろてつやが自分に色々話してくれたり、頼ってくれたりしてくれるのが嬉しいのだ
りょう「良いだろ俺とてつやが仲良くしてようが」
虫眼鏡「えーでもズルいよりょうくんばっかてつやと仲良くしてんの」
としみつ「な」
りょう「そう言われても」
迂闊に本人が隠している秘密を出すわけにもいかない
そのくらいりょうでも分かる
それに、この事はてつやと自分だけの秘密にしたいりょうは喋るはずもない
りょう『誰がそう簡単に理由を言うか』
一生悩んでろよ、と悪く考えてしまう自分を許してほしい
だって仕方ないだろ?俺は好きなんだから
一歩リードしてるのに、みすみすそのリードを捨てるわけないでしょ?
俺だけがてつやのことを理解して、受け入れる
その関係が心地いいのにさ...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。