第14話

🌠episode.14
2,203
2018/08/11 02:56
マホト
そーいえば、左の手首怪我してるの、?


夕食が終わって


彼らの帰り際。



あたしの左手首には


いつも包帯がしてあった。
○○
ぇ、ぃや、火傷しちゃっただけ、


火傷なんて


嘘に決まってるじゃない。



学校であんな扱いを受けて


平然に生きていけるとでも思ってるの。






自傷行為、

リストカット、








きっとこんなことしてるって話したら


彼らは止めると思う。




でも、



どうにかしないと


抑えられなくて。






サグワ
え、大丈夫??
○○
全然大丈夫、
マホト
なら、いーけど



ジンの視線が気になった


ずっとあたしの左手を見つめていて。


なにかを見透かしているようだった。
サグワ
じゃ、今日はばいばーい
マホト
またな
○○
ぅん、



2人が背を向けた時、




ジン
自分のこと大切にしろ、








そういって彼は



帰っていった。













そんな、




まるであたしのことを



心配してるみたいな言葉かけないでよ、







どうせみんな



なにかあると離れていくんだから。





あたしは小さい頃から



"孤独"って言葉を知ってるの。




闇に落ちても



誰も手を差し伸べてくれない、




だから自分が


強くなるしかなかった、




人への


頼り方なんて


教わってこなかったの、





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